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【介護士へおすすめする本5選】正しいボディメカニクスの介護技術がわかる!

介護士のなかには、腰痛をはじめとする体の負担から「もっと正しい介護技術を身に着けたい。」と思われている方がたくさんいらっしゃいます。

また、介護士になるには、利用者さんに対する体の知識も必要ですが、自身の体の負担を軽減する知識も必要となります。

「介護技術を学びたい」と思っても介護の本はたくさんあり、どの本を選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?

正しい介護技術を身に着けるためには、ボディメカニクスという介護における体の使い方が詳しく解説されている本で学ぶことが大切です。

今回は、ボディメカニクスの解説から正しい介護技術が理解できるおすすめの本をご紹介します。

目次

正しい介護技術を身に着ける

介護職 介護技術

まずは、介護技術の内容について解説していきます。

介護技術は、介護士の主な仕事のひとつ「身体介助」に必要なスキルです。

身体介助とは、ベッドから車いすまでの移動や、寝たきりの利用者さんのオムツ交換、入浴の見守り、服を着替える手伝いなど、利用者さんの体に直接関わる介助です。

介護士が利用者さんの介護の必要な度合にあわせて、生活に関するさまざまな日常生活動作を支援します。

利用者さんに直接触れる介助であるため、正しい介護技術の習得が必要です。

以下で具体的な介助技術について紹介します。

介護技術について

食事介助

食事をとるための行動を自分の力でおこなえない利用者さんに対してのサポートです。

食事前・食事中・食後を支援します。

食べ物を口へ運ぶサポートだけでなく、利用者さんにあわせた食器の調整や食事前の体操なども食事介助のひとつです。

排泄介助

排泄介助は介護において一番重要といわれる介助です。

トイレまでの移動や排泄行為を含めたすべての行動のサポートや、寝たきりの利用者さんへのオムツ交換をおこないます。

排泄の処理や清潔のケアだけでなく、排泄物や皮膚の状態を観察し、利用者さんの健康状態を把握することも大切です。

身体整容

洗面や口腔ケア、髭剃りなどの利用者さんの身だしなみを整える介助です。

整容の介助は、利用者さんの尊厳を守るためにも重要です。

更衣介助

寝たきりの利用者さんの服の着替えや、更衣のすべてを自力でおこなうことが難しい利用者さんの衣服の着脱を援助します。

体位変換

自分で体の向きを変えることができない利用者さんの寝返りのサポートや、利用者さんの背中や足元にクッションを入れて、楽な姿勢を維持するポジショニングをおこないます。

長時間同じ姿勢でいると、血行障害や床ずれの原因になります。

そのため、最低2時間に一回の定期的な体位変換が必要です。
 

介護技術は、正しく習得できると、介助される側・介助する側の双方にメリットがあります。

利用者さんは無理のないペースで介助されるため、介護の満足度が高くなります。

そして、介護士は腰痛をはじめとする身体的な負担が減少します。

では、正しい介護技術を身に着けるためには何を学べばいいのでしょうか?

参考) 公益社団法人日本介護福祉士養成施設協会

正しい介護技術の習得のポイント

介護職 介護技術 習得

正しい介護技術のポイントは、ボディメカニクスです。

ボディメカニクスは簡単にいうと、「最小限の力で最大限の力を生み出す」ための体の使い方です。

介護の現場では、利用者さんをベッドから起こしたり、車いすからベッドへ移動したりなど、力を使う場面が多くあります。

やみくもに自分の力だけでおこなうと、自分の体を痛めるリスクが高まります。

正しい体の使い方を知ると、介護の負担が想像以上に軽くなるので、知っておくとよいでしょう。

では、ボディメカニクスについて詳しくみていきましょう。

ボディメカニクスについて

ボディメカニクスとは、関節の動きや力学の知識を応用して、人間の体の使い方を学ぶ学問です。

力学の原理「力のモーメント」「重心」「慣性力」「摩擦力」を介護技術に応用します。

ボディメカニクスを身に着けると、小さな力で利用者さんを介助できるので、介護者の体への負担の軽減がします。

また、力任せに介助をおこなう必要がないので、介護士は利用者さまへ安心感を与えることができるでしょう。

ボディメカニクスには8つのポイントがあります。

ボディメカニクスの8つのポイント

  • 利用者さんに腕や膝を曲げてもらい体を小さくまとめる
  • 支持基底面(床に接する面)を広くする
  • 重心を低くする
  • 身体を捻らない
  • 大きな筋肉を使う
  • 水平移動する
  • テコの原理を利用する
  • 重心を近づける

ボディメカニクスは、てこの原理や重力が利用された8つの原則が決められています。
これにより、小さい力で大きい力を生み出せます。

つぎに、具体的な介助の例をご紹介しましょう。

例)車いすからベッドへの移動

  • 車いすとベッドを位置や高さをあわせ、移動の距離を小さくする
  • 自分の腰を下げ、利用者さんと自分の体の重心をあわせる
  • 利用者さんに車いすに浅く座っていただき、自分の体とできるだけ密着させる
  • 介助者の足は、床に接する面を広くとる
  • 腰の位置は下げたまま、利用者さんと一緒に回転する
  • 密着したまま、ゆっくりベッドへ座ってもらう

ボディメカニクスは、利用者さんにも協力してもらい体を小さくまとめていただき、重心を低く、支持規定面(床に接する面)を広くとり、水平移動するということです。

負担の少ない方法で介助できるので、毎日の介護をおこなう介護士は学んでおきたい学問です。

ボディメカニクスは力学の原理を応用した技術ですので、専門用語が多く理解が難しい本もあります。

図やイラストが多い本で学ぶと理解しやすいでしょう。

ボディメカニクスが簡単にわかるおすすめの本5選

介護職 ボディメカニクス

ここからはボディメカニクスが簡単にわかるおすすめの本をご紹介します。

介護のためのボディメカニクス 力学原理を応用した身体負担の軽減

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ボディメカニクスとは何か、基礎力学・物理学から学べる本です。

難しそうなワードですが、やさしい文章で解説され、図やイラストが多いので理解しやすいでしょう。

ボディメカニクスをしっかり基礎から学びたい方へおすすめです。

身体を痛めない介護術 4つの原則で極める!

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介護をおこなうための、体の使い方を見直すことのできる本です。

ボディメカニクスを「踏みしめない」「手のひら返しで抱える」「骨盤を低くする」「一体化する」の4つの原則にまとめ解説されています。

介護福祉士・理学療法士の資格を持った方が執筆されているので、介護の現場にあったボディメカニクスが学べます。

看護・介護を助ける姿勢と動作 イラストで学ぶボディメカニクス

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力学や物理学について、簡単な動作実験などでやさしく解説されています。

つま先立ちの実験・前傾しながら立つ実験など具体的に実験内容についても解説されているので、施設内の勉強会で実践してみてもよいでしょう。

イラストや図面が多く、難しい内容もしっかり理解できます。

ポケット介護[見てわかる]介護の技術 –自立につなげる動作と声かけ

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ポケットに入るサイズ感で、新人介護士からベテラン介護士まで役立ちます。

介護技術が声かけ例と一緒に解説されているので、これひとつで理論や技術だけでなくコミュニケーション方法まで学べます。

介護職のための正しい介護術 負担が軽くなるボディメカニクスを活用!

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麻痺のある側と動きに問題のない側を色別で表示されており、見やすくまとめてあります。

ひとつの動作に、介護者の動作と利用者さんの動きが別に説明されていますので、利用者さんの負担が軽減できるポイントもしっかり理解できます。

介護士が正しい技術を学ぶためには、ボディメカニクスが解説されている本を選ぶことが大切!

介護職 ボディメカニクス 本

今回は、介護技術を学ぶために、ボディメカニクスが丁寧に解説された本をご紹介しました。

介護士がボディメカニクスを理解し、正しい介護技術を知ると、介護士も利用者さんにとっても負担の少ない介助がおこなえます。

ボディメカニクスは写真やイラストが多い本で学ぶと理解しやすいので、自分にあった本を選んで正しい介護技術を勉強してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

ふくしこみゅ編集部
今後ますます需要が高まる「介護職」。すでに介護職の方にも、これから介護職になりたい方にも役立つ情報をたくさん発信しています。
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この記事を監修した人

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。

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