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男性が介護職に就くのはきつい?きついといわれる理由やメリットとは

「女性が多い介護職に男性が就くのはきついのか?」「男性でも介護士としてやっていけるのか?」このように悩まれていませんか?

確かに、まだまだ女性の職業だというイメージが強い介護職ですが、実は男性介護士のニーズが高まっており、介護職として活躍している男性が増えてきています。

そこで本記事では、これから介護職につきたいと考えている男性に向けて、男性だからこそ感じる介護職のきつさと男性が介護職に就くメリットを中心に紹介していきます。

目次

男性だからこそ感じる介護職のきつさとは

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男性ならではの介護職の悩みやきつさを感じる場面があるようです。

  • 男性は女性に比べて採用されにくい傾向にある
  • 女性利用者さんから拒否されることがある
  • コミュニケーションがうまく取れない
  • 家族との時間が取りにくくなる
  • 給与が低く将来が不安
  • 力仕事を任され体がきつい

男性は女性に比べて採用されにくい傾向にある

介護職に限った話ではありませんが、男性は女性に比べて採用されにくい傾向にあり、就職活動できつさを感じるといった意見があります。理由は3つあります。

  1. 年齢的に給与面は問題はないのかを考えて不採用にするケース
  2. 身だしなみやニオイに気を配っていない方がいる
  3. コミュニケーションを苦手としている方が多い

採用されにくい背景として、特に30代や40代の男性の場合ですが、未経験で応募してきた際に年齢的に給与面は問題はないのかを考えて採用担当者が断る場合があるようです。

身だしなみやニオイに気を配らない方も採用されにくいです。介護職はサービス業であるため、介護士のイメージや雰囲気も重要で身だしなみには気をつけなくてはなりません。面接時に「髪型やヒゲ、爪などが伸びていて清潔感を感じられない」「タバコや香水のニオイが気になる」などがあれば不採用になりやすいです。

また、介護職は職場の人たちとの連携もそうですが、利用者さんとのコミュケーションが重要な仕事です。男性は女性に比べて共感能力やコミュニケーション能力が低い方が多い傾向にあります。

採用の条件をまとめると、清潔感のある身だしなみに整えしっかりとコミュニケーションが取れれば採用されるでしょう。

男性介護職員のニーズはある!

「清潔感のある身だしなみかつコミュニケーションが取れれば採用される」とお伝えしましたが、それをいえるもう一つの理由があります。それは「男性介護職員のニーズが高まっている」という点です。

【男性介護士を求めている男性利用者さんがいる】

介護は食事の補助だけでなく、排泄の介助や身体の介助もあります。そして排泄や入浴の介助が必要な男性利用者さんの中には、女性にしてもらうことに申し訳なさや恥ずかしさを感じ「できれば男性介護士に介助をお願いしたい」と思っている方が多くいます。

また、女性は細やかな気づきや配慮を得意としている方が多く、感情的な意見で行動に移す傾向にあり、利用者さんを不快に思わせてしまうこともあるようです。

対して男性は、合理的に物事を捉え、頭で判断して行動に移す傾向にあるため、男性の利用者さんにとって男性介護士のほうが気が楽だと感じる場合もあります。

【入浴介助や車椅子の移動など男性の力を借りたい場面がある】

介護職は女性が活躍している職業ですが、女性にとってはきつい作業もあります。

例えば、身体介護に分類される「利用者さんをベッドから起こす」「車椅子の乗降」「入浴介助」などがあります。これらは力が必要で、小柄な女性や力のない女性の場合は二人で行うことがあります。

もちろん、介護士の体の負担を減らすための体の使い方やコツなどは学びますが、それでもある程度の力や体力は必要です。

その点、男性は女性に比べて力や筋肉があるため、女性が二人で行う作業も一人でもこなせます。

女性だけでは苦労することを男性がフォローし、男性だけでは苦労することを女性がフォローする関係性を築けるため、男性介護士のニーズが高まっているのです。

女性利用者さんから拒否されることがある

女性利用者さんの中には、男性からの介助を拒否する方がいます。

男性利用者さんが排泄介助などで女性介護士を避けたいと思うのと同様、女性はやはり入浴や排泄の介護を男性介護士にしてもらうことに抵抗を覚えやすいものです。

そのため、いざ女性利用者さんの入浴や排泄介助を行おうとする際、利用者さんから拒否され女性介護士に変わってもらう場面もあるかもしれません。

しかし、マイナスに捉えるのではなく、利用者さんの気持ちを理解してその時にできることを考えていくしかないのです。

コミュニケーションがうまく取れない

訪問介護など一人で行う介護職を除いて、基本的にチームで仕事をこなす必要があります。

しかし、コミュニケーションを女性ほど得意としていない男性が多いため、悩みを抱えている男性介護士は少なくありません。

また、介護施設には認知症や障害などの疾患があり、コミュニケーションを取るのが難しい利用者さんもいます。

コミュニケーションを得意としていない男性は、うまくコミュニケーションを取れない利用者さんとの接し方に悩んだり、きつさを感じたりすることがあるでしょう。

家族との時間が取りにくくなる

介護職には、長時間労働の夜勤があり、勤務時間が不規則になりやすい傾向にあります。

よって、家族と顔を合わせる時間が少なくなったり出かけることが難しくなったりすることも。また、お正月などの大きな連休も取りにくいため、家族サービスができないと悩む声もあります。

家族とのコミュニケーションが減ることで起こるすれ違いを、どのように回避するか考えていく必要があるのです。

給与が低く不安

力仕事や夜勤があるなど大変な労働環境であるにもかかわらず、他の業界に比べて給与が低いのがネックとなっています。

独身であれば多少基本給が低くてもまだ仕事を続けられるかもしれませんが、家族がいて養うべき存在がいるとなかなかそうはいきません。

とはいえ、超高齢化社会の日本にとって介護職は必要不可欠な存在であるため、給料をあげようと国も働きかけています。ですので今後、給与の基本給が上がる可能性は高いと予測できます。

資格取得で給与アップやキャリアアップは可能

国に給与を上げてもらう以外にも、資格を取得してキャリアアップを目指す方法があります。

介護職は基本的に資格の有無で給料が変動するため、資格を取得することで給料アップやキャリアアップを図ることが可能です。

取得する資格によって介護福祉士やケアマネージャー、管理職など就ける職業が異なります。

「介護職に就いて給与をしっかりとアップさせていきたい」と考えている方は、どのようにキャリアアップするかしっかりと考えていきましょう。

力仕事を任され体がきつい

男性介護士が少ない職場である場合、力仕事を任されて体がきついと感じる方も少なくありません。

腰痛に悩まされたり疲労が溜まったりして体調不良を起こすこともあります。そのため、男性介護士は特に、業務の分散や体のケアをしっかり行い、体を壊さないよう努めることも大切です。

男性の介護職はきついだけ?メリットはないのか

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男性介護士がきついと感じていることをたくさん紹介してきましたが、メリットもあります。

  • 出世しやすい
  • 頼られる存在となりやりがいを感じられる

出世しやすい

男性には出産というイベントがないため、仕事を長く続けることが可能です。

また、資格を取得して早く出世したいと考えている方にとっては、受検資格に勤務日数などが必要なものもあるため、長く続きやすいのはキャリアアップに有利になるでしょう。

さらに、一時的に離れる可能性のある女性介護士にとって、自身が管理職に就くことは不安なため男性に管理職を任せたいという声も多くあります。

そのため、職場のカラーにもよりますが、管理職を男性に任せたいという声が背中を押す形となって出世しやすい傾向にあります。

ただし、推薦されたからといって出世できるわけではありません。資格を取得しなければ出世はできないので、その点においては注意が必要です。

頼られる存在となりやりがいを感じられる

女性職員から頼られたり男性利用者さんから頼られたりして、やりがいを感じる男性介護士は多くいます。よって、やりがいのある仕事を探している方にはピッタリといえるでしょう。

男性だからこその介護職のきつさはあるがやりがいもある!

本記事では、男性が介護職に就くのはきついのか、きついといわれる理由や男性が介護職に就くことで得られるメリットを紹介しました。

男性介護士が、実際に介護職を経験してきついと感じるものには、以下のようなことが挙げられます。

  • 男性は女性に比べて採用されにくい傾向にある
  • 女性利用者さんから拒否されることがある
  • コミュニケーションがうまく取れない
  • 家族との時間が取りにくくなる
  • 給与が低く将来が不安
  • 力仕事を任され体がきつい

きついだけでなく、頼られることでやりがいを感じるといった声や出世しやすいといった声もあります。

介護職に興味がある方は、一度アルバイトからのスタートでもいいので、思いきり飛び込んで挑戦してみてもいいのではないでしょうか。

この記事を書いた人

ふくしこみゅ編集部
今後ますます需要が高まる「介護職」。すでに介護職の方にも、これから介護職になりたい方にも役立つ情報をたくさん発信しています。
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この記事を監修した人

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。

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