介護職は、高齢者や障害者のサポートを行う重要な役割を果たしています。
しかし、人間関係のトラブルは避けられないもの。
特に、受動的攻撃をしてくる人との関係は、ストレスの原因となることが多いです。
この記事では、受動的攻撃とは何か、その種類や特徴、そして対処方法について詳しく解説します。
受動的攻撃について理解して、受動的攻撃から身を守る方法を学びましょう。
受動的攻撃とは
受動的攻撃とは、直接的な攻撃や批判を避けつつ、他者を傷つけるか、不快にさせるような行動や言動を指します。
この行動は、表面上は無害や中立的に見えることが多いのですが、その背後には攻撃的な意図や感情が隠れています。
直接「嫌だ」ということはできない(自分が悪者に理たくないし相手を傷つけるのも怖い)けど、なんとかして相手に一泡吹かせてやりたいみたいなのも受動的攻撃です。
明らかに強い言葉で攻撃してくるわけじゃないけど、「なんだかこの人しんどい」って思うタイプの人は、無意識に受動的攻撃をしている可能性もあります。具体例を見てみよう!
受動的攻撃の種類
- 言葉による間接的攻撃: いいんじゃない?(私はそう思わないけど)といった歪曲した表現。
- 無視や避ける態度: 目の前の人を意図的に無視する、または避ける行動。
- 遅刻や約束を破る: 繰り返し遅刻する、約束を守らないなど、他者を軽視する行動。
- かまってちゃんアピール: 大きな音を出して「怒ってる」ことを間接的な主張。
嫌ですねぇ
具体例1: 言葉を使った受動的攻撃
ある日、Aさんが新しい服を着て職場に来ました。Bさんが「その服、前に流行ったよね?」とコメント。この言葉は、一見ただの感想のように見えますが、実は「今更その服を着るの?」という意味が隠れている可能性があります。
その服ダサいよ!って言われる以上に、「心にグサッ」っとくる言葉になりえます。
皮肉を含んだように、「あの服、前に流行ってたやつだよね?」みたいに、間接的(自分ではなく第三者に言って自分にも聞こえるように)に伝えようとしてくる場合もあります。
ダサいよ!って言われれば
「え!?どこが!?教えて!!」とかもできるのに!!
具体例2: 行動による受動的攻撃
CさんがDさんに対して何か不満を持っている場合、CさんはDさんの話を聞きながらも、明らかに興味がない態度を示したり、わざと無視することで、その不満を表現することがあります。
アイドルの〇〇っていいよねー
いいんじゃない?
私は興味ないけど流行ってるよね。
流行りに乗れる人羨ましいわ。
何が良いかわからない。
推しがいて良いね。私はこんなに忙しいのに。
などなど、わざと興味を持たない感じにして(めちゃくちゃ興味があるのに)くる人には注意です。
好きなものを素直に好きと言える人に対しての嫉妬心かもね。
具体例3: 遅刻や約束の破棄
EさんとFさんが待ち合わせをしているのに、Eさんが何の連絡もなく遅れてきたり、約束をキャンセルすることで、Fさんに対する不満や敵意を間接的に示すことがあります。
わざと予定をキャンセルする、わざと納期を守らないなどの行動が当てはまります。
あーごめん!わすれてたわ。
別に連絡しなくても大丈夫かと思ってた!
え?そんなに重要なことだったの?
別に今からいけばいいじゃん。
などなど
具体例4: 構ってちゃんアピール
Gさんは、職場での人間関係に不満を感じています。しかし、その不満を直接的に表現するのは避けたいと感じています。そこで、GさんはSNSに「今日も一日大変だった…」や「誰か励まして…」といった曖昧な投稿を繰り返します。これにより、Gさんは友人や同僚からの心配や励ましのコメントを引き出そうとします。
このような行動は、一見ただの愚痴や感情の吐露のように見えますが、背後には「私を気にかけて」「私のことを構って」というメッセージが隠れています。このようなアピールを「構ってちゃんアピール」とも言います。
このアピールの背後には、承認欲求や注目を浴びたいという欲求、または自分の存在価値を確認したいという感情があることが多いです。受動的攻撃の一形態として、他者に自分の感情や状態を気にかけさせることで、間接的に自分の存在価値や重要性を確認しようとする行動と言えます。
大きな音でドアを閉める
ものを投げて「怒ってるアピール」をする
音を立てて歩いて忙しいアピールをする
これらは一種の受動的攻撃です。
「なんで私を気にかけないの?」という自分勝手な行動です
なぜ受動的攻撃が行われるのか
受動的攻撃の背後には、直接的な対立や衝突を避けたいという気持ちや、自分の感情や意見を正直に表現するのが難しいと感じることがあります。また、自分の非を認めたくない、または他者をコントロールしたいという欲求も関与していることが考えられます。
受動的攻撃をしてくる人の特徴
- 直接的なコミュニケーションを避ける傾向がある。
- 自分の感情や意見をはっきりと表現するのが苦手。
- 他者の感情や意見に敏感で、簡単に傷つく。
- 自分の非を認めるのが難しい。
自己肯定感が低い、承認欲求が強い、被害者意識が強い、他責思考、今の自分(仕事や環境)に満足できていない、嫉妬心が強い、プライドが高い
このようなタイプの人は、意識的・無意識的に受動的攻撃を行ってしまいやすいと考えられます。
自分に満足できていない→なんであいつばっかり→自分を認めない周りが悪い→自分は被害者だ→なんで自分は認められない!?→自分に気づいてほしいから攻撃してやろう。
こんなループにハマっている可能性もあります。
受動的攻撃への対処方法
- 冷静に対応: 相手の行動に振り回されず、冷静に状況を判断する。
- 直接的なコミュニケーションをとる: 問題や気になる点を直接、明確に伝える。
- 相手の感情や立場を尊重: 相手の意見や感情を尊重し、理解しようとする姿勢を持つ。
- サポートを求める: 人間関係のトラブルは一人で抱え込まず、上司や同僚、専門家などに相談する。
多くの人は「無意識的」に受動的攻撃をしており、「本当に悪い人ではない」ことが多いです。
悪い人じゃないけど。。。一緒に働きたくない。
そういうタイプが多いです。
だからこそ、まずは受動的攻撃に気づいて、そういう人とは距離を取るのがベストです。
直接的に「そういう行動はやめて」と言えれば良いですが、それで関係が悪化したら元も子もありません。
できるだけ距離を取るのが得策です。
腹をわって話をする??
あなたの本当に大切な人なのであれば、自分が傷つくことを覚悟して、腹を割って話すのもありかもしれません。
しかし、これはそんなに簡単なことではないので、自分へのダメージも大きく、取り返しの付かないストレスやトラウマを抱えてしまう可能性もあります。
受動的攻撃は直接的な攻撃以上にメンタルがやられることもあります。
カウンセラーやメンタルヘルスの専門家にまかせてしまう方がベターです。