介護士がとるべき資格である実務者研修ってなに？合格するためのコツも紹介

2023年3月29日

介護士であれば一度は聞いたことがある実務者研修。

「聞いたことはあるけど、あまり知らない」という方もいるのではないでしょうか？

実務者研修は、キャリアアップを目指す介護士がとるべき資格の一つであり、取得することでさまざまなメリットを得られます。

今回は、実務者研修の取得期間やカリキュラムなどを詳しく説明します。実務者研修に合格するためのコツも紹介するので、資格取得を考えている方はぜひ参考にしてください。

実務者研修とは？

実務者研修とは介護士に必要な知識や能力を身につけるための研修資格です。

国家資格である介護福祉士を受験するための受験資格の一つでもあり、正式には「介護福祉士実務者研修」といいます。

実務者研修を取得することでお給料が上がったり、転職に有利になったりとさまざまなメリットを得ることができます。

介護士が実務者研修を取得する主なメリットは、以下の通りです。

それぞれ順に説明します。

実務者研修を取得している介護士は需要が高いため、転職活動において有利になります。

転職で有利になる理由は、希望している施設や事業所で選考を受ける際に、他の転職者と差別化ができるからです。

「無資格の方より知識が豊富で仕事ができる」「介護福祉士の取得も視野に入れている貴重な人材」などと判断され、内定をもらえる確率が上がりやすくなります。

また、求人よっては資格を持っていることが応募条件として記載されていることもあるので、資格を取得することで選択肢が増えるというメリットもあります。

実務者研修を取得すると資格手当が支給されるため、給料が上がります。

資格手当の額は施設や事業所、地域などによって異なりますが、7,000円程度が相場です。

実務者研修を取得すると、専門的な知識を持っていると評価され、リーダー、チーフなどの役職に就きやすくなります。

また、昇進した場合は立場に応じて役職手当が支給されるので、さらなる給料アップを狙うことが可能です。

介護福祉士の国家試験を受験するには、実務者研修の修了と3年以上の実務経験が必要です。

常に3年以上の実務経験を持っている方は、実務者研修を修了することで介護福祉士の国家試験を受験することができます。

実務者研修は介護福祉士への一つのステップなので、キャリアを積みたい人はぜひ資格取得を目指しましょう。

次の項目では受講費用や期間、どんなことを学ぶのか説明していきます。

実務者研修を取得するには、規定された受講時間を修了したあとに行われる「修了試験」に合格する必要があります。

実務者研修の学習内容は全部で20科目あり、受講時間は450時間です。なお、初任者研修を修了している方は450時間のうち、130時間免除されます。

実務者研修で学ぶカリキュラムは以下の通りです。