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介護職に興味がある人は必見!地方の介護職の年収について解説!

「介護職員は給与が低いの?」「介護職は今後、給料が上がるのか?」と気にされる方は多くいるでしょう。

介護職の給料はネガティブなイメージを持たれていて、今後の未来について希望が持てなくなり介護の仕事から離れようとする方もいらっしゃいます。

しかし、必要以上に心配に感じることはありません。

介護職の給料自体は決して低くはなく、業界自体の介護職の賃金は改善されつつあります。

この記事では、介護職の地方での年収や給料を上げる方法について詳しく解説をしていきますので、参考にしてみてください。

目次

地方や都会での介護職の年収の違い

介護職は働く土地によって年収に差が生まれています。

例えば、関東や近畿地方は比較的年収が高く、反対に沖縄や鹿児島や宮崎などは低く、比較すると年収差が100万ほどありますが、原因は介護職の需要度にあります。

東京や大阪などの主要都市は人口が多く、介護を必要とされている方が多いため給料が高めに設定されています。

地方だと家族と同居されている方が多く、人口も少ないため給料が主要都市ほど上がりにくいですが、介護職の給与改善は年々よくなっているため悲観的になる必要はありません。

しかし、都会と地方では年収差が100万円ほどあるので、年収をアップしたい人は働く場所を意識してみるのも良いかもしれません。

参考)政府統計の総合窓口(厚生労働省)

介護職の平均的な給料はどのくらい?

介護職 平均的な給料 どのくらい?

介護職の平均月収は約25万円で、年収にすると約360万円になります。

平均月収を手取り額に表すと(所得税、住民税、社会保険料、年金を控除した金額)約18〜20万円になり、月給の7割程度の額になることが多いです。

介護職の年収は全産業と比べてみても決して高い給与水準ではありませんが、日本では介護職員の数を増やす施策を作り、処遇の改善を進めている背景があります。

十分な成果が出ているとは言えませんが、日本の施策が上手く改善されれば状況が大きく変わることも考えられます。

参考)政府統計の総合窓口(厚生労働省)

働く施設での介護職の平均年収

働く施設での介護職の平均年収

地方の介護施設で働く場合でも、勤務形態により年収が大きく変わることもあります。

例えば、夜勤が伴う介護施設である介護老人福祉施設では、平均月収が約34万円になっており比較的年収は高いです。

夜勤が伴う介護職の給与が高い理由としては、夜勤手当があることに加え、利用者様の介護度がデイサービスを利用の方よりも高く、介護福祉士の資格を持つ方が多いことから高くなっています。

逆に訪問介護事業所や通所介護事業所の給与は夜勤の含まれる介護職よりも低くなっていますが、介護士としての経験を積みやすくキャリアアップの基礎を学ぶことができます。

介護職員は無資格から働くことができる職種になっているので、異業種と比較すると年収が低くなる傾向になります。

しかし、資格を取得することでキャリアアップを目指すことが可能です。

地方の介護施設でも資格を取ることで年収を上げることができるので、詳しく解説をしていきます。

介護職で年収アップを狙える資格

介護職で年収アップを狙える資格

未経験で介護職に就くと、初めは給料が少ないですが資格を取得することにより年収を上げられたり、介護職の視野が広がったりするため、チャレンジをオススメしています。

以下、4つの資格を紹介していきます。

年収アップを狙える資格
  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士
  • 介護支援員(ケアマネージャー)

詳しく解説していきます。

①介護職員初任者研修の資格内容

介護職員初任者研修は、未経験の方でも挑戦しやすい介護資格になります。

受験資格は特になく、介護施設で働き始めてからでも取得できることが特徴です。

利用者さんの身体に直接触れる「身体介護」を行うためには、介護職員初任者研修以上の資格が必要となるので、介護の仕事を始める前に取得すると就職試験にも有利になります。

130時間の実技と講義のカリキュラムを終えた後に筆記試験に合格すれば資格を取得でき、1ヶ月での取得も可能です。

受講方法は学校に通う方法と通信教育があり、自分に適した学び方を選ぶことができます。

しかし、通信でも実技を学ぶ際には学校に出向かないといけないので注意が必要です。

②介護福祉士実務者研修の資格内容

介護福祉士実務者研修は、介護の現場でも幅広く対応できる資格となります。

初任者研修と同じく、誰でも受験可能なため受験資格は特にありません。

国家資格である介護福祉士の受験に必要となり、サービス提供責任者になれる資格のため、取得しておくとキャリアアップに繋ぐことも可能です。

資格を取得するには450時間の実技と講義のカリキュラムと医療的ケアの演習を受講することが必要であり、スクールによっては修了試験に合格をしなければなりません。
取得に必要な期間は約半年程度です。

介護職員初任者研修を取得していると130時間の受講時間を免除できるので、方法によっては約2ヶ月での取得も可能になります。

免除項目が多ければ多いほど時間と費用も抑えることができるので、介護職員初任者研修を先に修得しておくと後が楽になります。

③介護福祉士の資格内容

介護福祉士は介護業界唯一の国家資格で、利用者さんの介護だけでなく職員の指導や育成を担う責任ある資格になります。

国家資格と聞くと難易度が高いと感じるかもしれませんが、2021年の合格率は71%と決して低くない合格率になっています。

介護福祉士の受験資格は2通りあり、働きながら3年以上実務経験を積み、介護福祉士実務者研修を取得する方法と、福祉系の学校に通学する方法があります。

独学で勉強をする場合のかかる費用は、受験料の費用(約2万円)のみとなるので、条件が揃っていると比較的挑戦しやすい資格になります。

④介護支援専門員の資格内容

介護士支援専門員はケアマネージャーとも呼ばれており、国家資格ではないですが介護士のキャリアアップに役立つ資格です。

ケアマネージャーの主な業務は利用者さんの要介護認定やケアプランを作成することが主な業務で、医療従事者や関係機関との調整役も任されます。

ケアマネージャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格しなければなりません。
受験資格は指定の国家資格を持つか、生活相談員や相談支援員として5年以上の実務経験が必要となります。

試験の問題難易度は高く合格率は約20%であり、合格後は「介護支援専門実務研修」という15日間の演習講義をした後に、3日間の実務研修を終了したらケアマネージャーとして働く資格が与えられます。

地方の介護職でも働き方次第では年収アップも可能

地方の介護職でも働き方次第では年収アップも可能

介護職は地方と都会では、人口の多さや介護需要の加減で100万円ほどの年収の差が出ています。

収入のことで慣れ親しんだ土地を離れて介護職を続ける選択肢もありますが、資格を取得することにより収入を増やすことも可能です。

介護士としてのキャリアを積めば、次の働き場所を探すことも容易になることや、介護士としての視野も広げることができます。

紹介した介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修は、働きながらスクーリングすることが可能で、介護施設によっては受講料を負担してくれるケースもあります。

介護士の仕事はどこで働くとしても、介護の基本である重要なことは変わりません。

介護職として従事している時は、利用者さんのことを想う気持ちが必要不可欠です。

まずは自身がどこで働きたいか、キャリアをどう積みたいか、どれくらいの給料が必要か、自分の中でしっかりと考えを整理することが大切です。

この記事を書いた人

ふくしこみゅ編集部
今後ますます需要が高まる「介護職」。すでに介護職の方にも、これから介護職になりたい方にも役立つ情報をたくさん発信しています。
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この記事を監修した人

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。

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