介護職は、地域を問わず日本全国で求められており、さまざまな職場からの求人があります。
全国各地で活躍している介護職ですが、地域ごとに給与に差があることを知っていますか。
実は、隣り合っている県でも月収に数万円の差があるのです。
そこで本記事では、関西の介護職の給与を中心として、府県別の給与や関東地方との給与差額などについて詳しく紹介していきます。
介護職を目指す方や現役の介護職の方々にとって、給与に関することは重要な情報となりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
関西の介護職の給与
関西の介護職の給与を年収・月収に分けてみていきましょう。
介護職の給与は、求人状況や地域経済の状況によって変動するため、あくまで参考値として捉えてください。
また、今回紹介する給与は、求人サイトを参考にしており、働き始めるときの給与です。
勤続年数などにより、給与はアップしていく可能性があります。
関西の介護職の年収
関西地方全体における介護職の年収は、平均315万円程度です。
経験年数や資格の有無、勤務地の条件などによって異なりますが、平均的な値として把握しておくとよいでしょう。
近年では、最低賃金の引き上げや介護の需要増加により、給与が上昇する傾向にありますが、まだまだ改善の余地があるといえます。
関西の介護職の月収
関西の介護職の月収は、約20万円から30万円です。
月収は、勤務時間やシフト制度、夜勤手当などの要素によっても変動するため、単純に年収を月割りした数字だけで判断するのは難しいです。
しかし、月収の一般的な範囲を把握しておくことは、給与交渉や職場選びの際に役立つでしょう。
また、各府県ごとにも月収の差があります。
関西の介護職の府県別の給与
介護職の給料には地域ごとに差があり、関西地方においても各府県ごとに給与が異なります。
関西の介護職の月収は、差が大きい府県を比較すると差額は約10万円です。
以下に各府県の平均的な介護職の月収を示します。平均月収が高い順に紹介していきます。
京都府
京都府では、介護職の平均月収は約28万円です。
京都府は、関西地方の中で平均月収が最も高い府県です。
関西地方の中で月収の高い地域を探しているのであれば、京都府をおすすめします。
しかし、月収は、勤務形態や資格によっても左右されるため、事前の情報収集が必要です。
大阪府
大阪府の介護職の平均月収は約27万円です。
大阪は人口密度が高く、施設の数も多いため、競争が激しいことが給料に影響している可能性があります。
兵庫
兵庫県の介護職の平均月収は大阪府と同様に約27万円です。
兵庫県は関西地方の中でも人口が多く、高齢化も進んでいるため、介護の需要が高まっています。
滋賀
滋賀県では、介護職の平均月収は約26万円となっています。
滋賀県は都市部に比べて少し給与水準が低い傾向がありますが、地域によって差があることも考慮しましょう。
奈良
奈良県の介護職の平均月収は約25万円です。
奈良は歴史的な観光地として知られていますが、高齢化も進行しているため、介護の需要が増加しています。
和歌山
和歌山県の介護職の平均月収は約20万円です。
他の府県に比べてやや給与水準が低い傾向がありますが、働く環境や福利厚生も考慮して給与を判断する必要があります。
関西の介護職の平均年収は全国平均・関東に比べて高い?低い?
関西の介護職の年収を全国や関東と比較してみましょう。
今回は求人サイトを参考にしているため、働きはじめの年収です。
職場により昇給方法が異なるため、就職前には職場ごとに情報収集をしましょう。
全国平均との年収差は?
日本全国の介護職の平均年収は約290万円です。
関西の介護職の年収は平均約315万円であり、全国平均に比べて関西地方全体の介護職の平均年収は25万円程度高いです。
しかし、府県別の月収で紹介したように、関西地方では府県ごとの給与に差があります。
関西全ての府県が全国平均よりも給与が高いわけではありません。
関東の介護職との年収差は?
関東の介護職の平均年収は約320万円です。
関西の介護職の年収は平均約315万円であり、関東に比べて約5万円低いです。
関東と関西の介護職の平均年収には、大きな差がありません。
介護職の全国平均年収からみても、関東・関西はどちらも高い給与水準にあるといえます。
介護施設の数も多く、競争が激しいことが関東・関西の介護職の年収を押し上げている一因です。
ただし、地域ごとの統計値であり、個々の施設や企業によっても年収は異なります。
関西で介護職の年収に影響を与える要因
介護職の年収はさまざまな要因により左右されます。
介護職の年収に影響を与える主な要因は以下の通りです。
勤務地や施設の規模
関西では、都市部と地方の給与水準には差があります。
また、大規模な介護施設のほうが給与が高い傾向があるため、勤務地や施設の選択も給与に影響を与える要因となります。
経験年数
経験年数が長いほど、スキルや知識が豊富になります。
経験が認められて年収がアップすることがあります。
定期的な昇給や年功序列制度によっても経験年数に応じた給与改善が行われる場合があります。
資格
介護職の資格を持っているかどうかも年収を左右する重要な要素です。
介護福祉士や社会福祉士、介護支援専門員などの資格を持っている場合、資格手当がつく職場が多いです。
雇用形態
正職員として雇用されている場合と非正規雇用(パートや契約社員)の場合では、年収に差が出ることがあります。
正職員のほうが一般的に安定した収入を得られる傾向にありますが、非正規雇用でも経験やスキルに応じた待遇改善が行われることがあります。
一方、非正規雇用の場合は、ボーナスが支払われないこともあります。
月収だけで判断すると年収に思わぬ差が出ることがあるので、注意しましょう。
努力や貢献度
積極的に業務に取り組んだり、周囲に貢献することで、評価が高まり給与に反映されることがあります。
自己成長に努め、仕事への情熱を持つことが給与向上につながる場合もあります。
関西で介護職の年収を向上させるための方法
給与改善には時間と努力がかかることを理解し、コツコツとステップを踏んでいくことが重要です。
介護職の年収を向上させるためには、以下のような方法があります。
資格取得
介護職の資格を取得することで、スキルが認められる可能性が高まります。
また、資格に対し、資格手当が出る職場は関西地方でも多いです。
転職
介護職の年収は、地域や施設によって異なります。
自分のスキルや経験を適切にアピールし、条件の良い職場を見つけることで年収アップの機会を得られるでしょう。
キャリアアップ
経験を積んでリーダーシップを発揮することで、管理職やリーダーとしてのポジションにつける可能性があります。
関西でも管理職には管理職手当がつく職場が多く、一般的な介護職よりも高い傾向にあります。
研修や勉強会への参加
新しい知識やスキルを習得することで、職務に対する専門性が高まり、年収に反映される可能性があります。
日々の自己研鑽を怠らず、スキルアップしましょう。
関西の介護職の年収は、全国平均以上で関東にも劣らない
関西地方の介護職の年収は全国平均よりも高く、関東地方と比較しても大きな差はありませんでした。
一部の府県では給与水準がやや低い傾向もみられますが、経験年数や資格の有無、雇用形態などによっても給与に差が生じることを理解しておくことが重要です。
介護職は社会的に重要な役割を果たす職業であり、適切な報酬を得ることでより充実した職業生活を送れるでしょう。