給料が安いといわれ続けている介護職。
給料は安いけど、おじいちゃん・おばあちゃんが好きで「介護職に就きたい」「介護職を何十年も続けたい」と思う方もいるでしょう。
そして、できれば給料の高いところで働きたい、給料の高い県で介護職に就きたい、給料の高い施設に転職したいと考えている方も、少なからずいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、介護職の給料が高い県をランキング形式で紹介します。
正社員として働いている介護職の都道府県別平均給料ランキング
まずは、正社員として働いている介護職の都道府県別平均給料をランキング形式で紹介します。
順位 | 都道府県 | 平均給料 |
1 | 東京都 | 232,372円 |
2 | 神奈川県 | 227,157円 |
3 | 埼玉県 | 216,843円 |
4 | 愛知県 | 215,134円 |
5 | 大阪府 | 213,024円 |
6 | 千葉県 | 212,717円 |
7 | 兵庫県 | 206,495円 |
8 | 奈良県 | 205,293円 |
9 | 京都府 | 203,107円 |
10 | 岐阜県 | 202,815円 |
11 | 三重県 | 201,959円 |
12 | 滋賀県 | 201,718円 |
13 | 静岡県 | 201,337円 |
14 | 福井県 | 198,474円 |
15 | 栃木県 | 196,954円 |
16 | 群馬県 | 196,343円 |
17 | 長野県 | 194,028円 |
18 | 茨城県 | 193,294円 |
19 | 山梨県 | 192,936円 |
20 | 広島県 | 192,705円 |
21 | 富山県 | 192,674円 |
22 | 石川県 | 192,515円 |
23 | 香川県 | 191,835円 |
24 | 宮城県 | 189,558円 |
25 | 岡山県 | 18,8805円 |
26 | 新潟県 | 18,6353円 |
27 | 福岡県 | 185,377円 |
28 | 山形県 | 183,385円 |
29 | 福島県 | 181,690円 |
30 | 徳島県 | 181,247円 |
31 | 愛媛県 | 180,759円 |
32 | 和歌山県 | 179,247円 |
33 | 島根県 | 179,149円 |
34 | 北海道 | 178,907円 |
35 | 鳥取県 | 178,827円 |
36 | 山口県 | 177,281円 |
37 | 鹿児島県 | 175,802円 |
38 | 岩手県 | 175,499円 |
39 | 熊本県 | 175,099円 |
40 | 大分県 | 175,099円 |
41 | 長崎県 | 170,777円 |
42 | 佐賀県 | 170,461円 |
43 | 青森県 | 169,607円 |
44 | 高知県 | 16,9359円 |
45 | 秋田県 | 169,240円 |
46 | 沖縄県 | 169,161円 |
最も平均給料が高い都道府県は、平均給料232,372円の東京都でした。
一方で、最も平均給料が低い都道府県は、平均給料169,161円の沖縄県でした。
東京都と沖縄県の平均給料の差は、63,211円です。
非常勤(アルバイト・パート)として働いている介護職の都道府県別平均時給ランキング
次に、非常勤として働いている介護職の都道府県別平均時給を紹介します。
順位 | 都道府県 | 平均時給 |
1 | 東京都 | 1308円 |
2 | 神奈川県 | 1212円 |
3 | 大阪府 | 1184円 |
4 | 埼玉県 | 1159円 |
5 | 京都府 | 1152円 |
6 | 千葉県 | 1151円 |
7 | 愛知県 | 1138円 |
8 | 奈良県 | 1063円 |
9 | 徳島県 | 1103円 |
10 | 滋賀県 | 1086円 |
11 | 冨山県 | 1077円 |
12 | 香川県 | 1074円 |
13 | 愛媛県 | 1066円 |
14 | 三重県 | 1064円 |
14 | 山梨県 | 1064円 |
16 | 奈良県 | 1063円 |
17 | 宮城県 | 1061円 |
18 | 和歌山県 | 1056円 |
19 | 福井県 | 1055円 |
20 | 静岡県 | 1054円 |
20 | 石川県 | 1054円 |
22 | 高知県 | 1053円 |
23 | 栃木県 | 1051円 |
24 | 広島県 | 1047円 |
25 | 岐阜県 | 1041円 |
26 | 茨城県 | 1039円 |
27 | 福岡県 | 1032円 |
28 | 鳥取県 | 1032円 |
29 | 新潟県 | 1025円 |
29 | 長野県 | 1025円 |
31 | 大分県 | 1021円 |
31 | 群馬県 | 1021円 |
33 | 岡山県 | 1015円 |
34 | 山口県 | 1007円 |
35 | 熊本県 | 1005円 |
36 | 北海道 | 1002円 |
37 | 福岡県 | 1001円 |
38 | 岩手県 | 998円 |
38 | 山形県 | 998円 |
40 | 鹿児島県 | 980円 |
41 | 沖縄県 | 979円 |
42 | 長崎県 | 979円 |
43 | 秋田県 | 974円 |
44 | 鳥取県 | 965 円 |
45 | 宮崎県 | 952円 |
46 | 佐賀県 | 940円 |
47 | 青森県 | 933円 |
最も平均時給が高い都道府県は、平均時給1308円の東京都でした。
一方で最も平均時給が低い都道府県は、平均時給933円の青森県でした。
東京都と青森県の平均時給の差は、375円です。
なぜ、都道府県ごとに支払われる給料が違うのか
介護職の給料は都道府県ごとに大きく異なります。
前述したように、正社員として働いている介護職の給料において、最も平均給料が高い東京都と最も平均給料が低い沖縄県では、63,211円もの差があります。
介護職に限ったことではありませんが、給料は働く人の生活費や支払い能力などを考慮して決められます。
そのため食費や家賃、生活費が高い地域の給料は高く、生活費が低い地域の給料は比較的低めに設定されます。このように生活費とお給料の関係はそれぞれの地域ごとに良いバランスを保っているのです。
つまり、給料の高い地域に引っ越しても、必ずしも生活が今以上に楽になるわけではありません。
なぜ東京の介護職のお給料は、他の県に比べて高いのか
東京都で1人暮らしをする際の生活費の平均は20万円前後といわれています。一方沖縄県で1人暮らしをする際の生活費の平均は10万円ほどだといわれています。
東京都は物価が高く、家賃や食費は地方と比べることができないほど高い場合がほとんどです。
東京都で生活をしていくためにはお金が必要であり、結果的に給料も高くなる傾向にあります。
平均年収より、お給料をもらっている人の特徴
前述したように、給料の高い地域に引っ越しても、必ずしも生活が今以上に楽になるわけではありません。
しかし、本記事で紹介した平均給料より多く給料をもらっている介護職員は多くいらっしゃいます。
ここでは、平均給料よりも多く給料をもらっている介護職員の特徴を紹介します。
給料アップを目指している方は、ぜひ参考にしてください。
資格を保有している
本記事で紹介した平均給料より多く給料をもらっている介護職員に共通していることは、ほぼ全員が資格を取得していることです。
資格を保有していれば資格手当が支給されるため、無資格の介護士よりも高収入が得られます。
資格手当の金額は事業所や都道府県によって異なりますが、資格手当の相場は以下の通りです。
- 介護職員初任者研修修了者 月額平均1,000円〜5,000円アップ
- 介護福祉士実務者研修修了者 月額平均3,000円〜8,000円アップ
- 介護福祉士資格手当 月額平均10,000円〜30,000円アップ
- 介護支援専門員(ケアマネージャー) 月額平均0円〜20,000円アップ
資格を取得することで、確実に給料を上げることが可能です。
しかし、介護支援専門員に関しては、ケアマネージャーの業務に従事しない場合は手当が支給されない事業所や施設もあるようです。
長く働いている
平均給料より多く給料をもらっている職員の多くは、1つの勤務先で長く働いています。
1つの勤務先で長く働くことにより、昇進や昇給の機会を得ることができ、少しずつ給料が上がっていきます。
また、介護職員特定処遇改善加算の対象になれば、さらなる給料アップも可能です。
介護職員特定処遇改善加算は、スキルのある職員・経験豊富な介護職員の処遇改善、給料の底上げを目的に設けられました。
10年以上勤務している介護福祉士は1人あたり80,000円の手当てが受け取れる仕組みです。
しかし、介護職員特定処遇改善加算を受け取るには、勤務している事業所や施設が取得条件を満たしている必要があります。10年以上勤務している介護福祉士全員が加算を受け取れるわけではありませんので注意してください。
また、加算を受け取った事業所や施設の判断で、介護福祉士以外の職員にも分散して配分しても良い規定があります。そのため、条件を満たしている介護福祉士が全額80,000円を受け取れるとは限りません。
夜勤をしている
夜勤をすると、夜勤手当が受け取れるため給料があがります。
夜勤手当の相場は5,000〜8,000円といわれています。
施設や事業所によって、1ヶ月に行う夜勤の回数は異なりますが、介護職員の平均夜勤回数はひと月当たり5回です。
5,000円の手当が支給される夜勤を5回行うだけで、月に25,000円多く稼ぐことができます。
役職についている
平均給料より多く給料をもらっている職員は、役職に就いている場合が多いです。
介護職には、フロアリーダー・チーフ・管理職などさまざまな役職が存在しています。
役職に就けば役職手当が支給され、給料があがります。
管理職や介護主任など高い役職は、支給される役職手当も比較的高いです。
しかし、管理職など高い役職に就くには、介護知識だけではなく、マネジメント知識、新人教員スキルなどを身につける必要があります。
施設や事業所によっては介護福祉士だけではなく、管理職に関する資格を取得する必要があったり、研修を修了している必要があったりと、さまざまな条件が設けられている場合が多いです。
また、厚生労働省からのすすめで、多くの介護施設や介護事業所は、キャリアアップへのロードマップが明らかにされていることがほとんどです。
何年働いたらキャリアアップができるのか、資格を取得したら役職につけるなど、多くの施設はあらかじめ決めているので、ぜひ勤務先の施設や事業所に問い合わせてみてください。
お給料アップを目指そう!
今回は、介護職の都道府県別平均給料と平均時給を紹介しました。
働く地域によっては、介護職の給料が大きく異なることがわかりました。
地域によって物価もさまざまなので、給料が高い地域に引っ越したからといって、必ずしも生活が今より楽になるわけではありません。
また、本記事で公開した平均給料より、多く給料をもらっている方はたくさんいます。
確実に給料アップを目指したい方は、本記事で紹介した平均給料より多く給料をもらっている方の特徴を、ぜひ参考にしてください。