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介護職は50代にはきつい?きつい理由と転職のポイント&メリットも解説

介護職は需要が高く、年齢や職歴に関係なく働くことができます。

しかし、介護職への転職を考えたとき「50代の自分にはきついのではないか」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。介護職は年齢や職歴も関係ないとはいえ、未経験だと不安を抱くことも当然です。

きつい理由を知っておけば、転職活動の際にきつくない働き方を考えることができます。

そこで今回は「介護職は50代ではきついのか」という疑問にお答えしながら「50代で介護職に転職するポイントとメリット」も紹介します。

目次

介護職は50代だときつい?

介護 50代

介護職は50代だときついと感じることがあります。

なぜ50代はきついと感じるのか、理由は3つあります。

  • 身体的負担がある
  • 年下から指導されることがある
  • 入職時の給料は高くはない

きついと感じる3つの理由を紹介します。

身体的負担がある

介護職は介護を必要とする方の日常生活のサポート、療養上の世話をする仕事であるため身体的負担が大きいです。

仕事内容は、介護を必要とする方の移動や着替え、入浴、排泄、食事介助などがあります。利用者さんの自立度によって介護の内容は異なり、あまり介護を必要とされない方もいれば常に介護が必要な方もいます。

50代の方は健康に不安を抱いている方が多くいるため「身体的負担のかかる介護はきつい」と感じることがあるでしょう。

介護により足腰へ負担がかかり、介護職の中には腰を痛める方がいます。加えて、常に動いていることが多いため体力も必要です。

2.年下から指導されることがある

介護職は幅広い年代の方が活躍しており、転職した職場によっては年下から指導されることがあります。指導する人だけでなく上司や施設長・事業所長が年下ということもあります。

「自分よりも年齢が下の人に指導されるのが嫌だ」という方は、きついと感じるでしょう。

そういうものだと割り切って仕事ができればよいのですが、割り切れないときつさを感じてしまうかもしれません。

3.入職時の給料は高くはない 

介護職の働き始めの給料は、決して高くはありません。

介護職の給料は、年齢に関わらず勤続年数や資格に応じてアップする制度を取り入れている職場が多いです。

介護職以外の職種では、職歴から給料ベースが上昇する企業があります。しかし、介護職は条件にもよりますが、介護の職歴や資格がなければ最初から高い給料をもらえるというケースは少ないです。

そのため、前職の給料と比較して少なかったり、思ったほど給料がもらえないと感じたりするときついと感じてしまうでしょう。

介護職は50代で活躍している人がいる

介護 50代

介護職で働く50代がキツイと感じる理由について3つ紹介しましたが、50代でも介護の現場で活躍している人はいます。

厚生労働省の「介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について」から介護職の年齢構成(令和元年度)を抜粋しました。

50~59歳60代以上
介護職員20.4%17.9%
訪問介護員24.7%35.3%

調査結果から介護職は50代で活躍している方が多くいます。この結果を見ると「自分にもできそう」と前向きに考えることができるかもしれません。

50代の介護職はキツイと思われる中、活躍している方は職場を上手く選択していると考えられます。

介護職員と訪問介護員を比較すると、50代以上は訪問介護員のほうが多く活躍していることが分かります。

介護職員と訪問介護員についてよく分からない方がいるかもしれませんので、各職員について簡単に説明します。

参考:厚生労働省 介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について

介護職員と訪問介護員の違い

介護職員とは、施設や事業所内で働く介護士をいいます。基本的には介護に関する資格がなくても働くことが可能です。

一方、訪問介護員とは、介護が必要な自宅で過ごしている方の家へ伺い、生活の援助や身体を清潔にする介護をします。

自宅で過ごされている方は、施設で過ごされている方よりも介護度が低い傾向にあるため、介護時の身体的負担がかかりづらいです。

そのためキツイと感じることが比較的少なく、50代以上の方でも活躍されている方が多いです。

なお、訪問介護で働くには、初任者研修か実務者研修の介護資格が必須となります。

50代から介護職の転職をするポイント

介護 50代

50代の方でも介護職で活躍している理由は、職場を上手く選択しているからです。

ここでは、職場を上手く選択するための転職時のポイントを紹介します。

  • 自分の健康状態を知る
  • 雇用形態を考える
  • 資格取得を考える
  • 基礎体力をつける

1.自分の健康状態を知る

自分の健康状態を知っておくことで、どの職場を選択するかが決まります。

腰や膝の痛みがある方は、常に介護が必要とされる方がいる施設は向いていないでしょう。

反対に、体力に自信がある健康な方は、働く場所の選択肢として施設が候補に挙がります。

また、職場によっては夜勤や早出といったシフト制があります。

自分の体調からシフト制の仕事ができるのか考えましょう。

そして、持病がある場合は面接の際に必ず伝えましょう。

あらかじめ伝えておくことで、体調が悪い時にも相談しやすく、仕事内容を配慮してもらえることがあります。

2.雇用形態を考える

介護職は、主に常勤と非常勤の雇用形態があります。

常勤と非常勤の違いは、労働時間の違いです。施設や事業所が定めた時間働くことができる人を常勤、フルタイムで働く時間に満たない人を非常勤といいます。

常勤のメリットは、昇給やボーナスといった手当がつくため給料が高いことです。

非常勤のメリットは、働く時間が短いので体調やライフスタイルに合わせて働くことが可能という点です。

ちなみに、常勤と非常勤の仕事内容に大きな違いはありません。

3.資格取得を考える

訪問介護で働きたい方は資格が必須です。

他にも、介護の知識・スキルを身に付けたい方、将来キャリアアップしたい方には資格の取得をおすすめします。

介護の資格である初任者研修と実務者研修は、職歴や学歴問わず誰でも取得可能です。

資格は専門のスクールで学ぶ必要があります。

施設や事業所によっては資格取得を支援する制度があり、就職してから資格の取得ができるところがあります。

支援制度があるかは求人票で確認しましょう。

4.基礎体力をつける

どの介護職でも体を動かすため体力は必要です。

体力をつけるために運動するとなるとハードルが高く感じますが、散歩をするだけでもよいです。

基礎体力をつけておくだけで、介護の仕事が楽になります。

年齢を重ねても現役で介護職をしている方の中には「毎日ラジオ体操をしている」という方がいました。ほんの少しの運動習慣でも体力アップに繋がりますので、無理のない範囲で運動するよう意識しましょう。

50代からでも介護職を始めるメリット

介護 50代

50代でも活躍している介護職がいることは分かりましたが、どのようなメリットがあるのか気になる方もいるでしょう。

50代からでも介護職を始めるメリットを紹介します。

  1. 経験を活かすことができる
  2. キャリアアップができる
  3. 長く働くことができる

メリット3つを順に紹介します

1.経験を活かすことができる

今までの人生経験を活かせることが介護職の強みです。

仕事や家庭、趣味など多くの経験がある50代の方は、会話の引き出しが多く利用者さんとのコミュニケーションがはかどるでしょう。

コミュニケーションは利用者さんだけでなく利用者さんの家族、介護職員同士、介護に関わる他職種ともとります。

また、今までの経験から、介護だけでない多角的な視点から物事を考えることができます。

2.キャリアアップができる

50代からでもキャリアアップができるのが介護職のメリットです。

一般的な企業だと50代からのキャリアアップは難しいことがあります。しかし、介護職は資格を取得すれば給料アップが期待でき、働く場所の選択肢が広がります。そして、条件によってキャリアアップに繋がるでしょう。

3.長く働くことができる

介護職は年齢を重ねても長く働くことができるメリットがあります。

介護職の年齢構成を見てみると、60代以上の介護職員は17.9%、訪問介護員では35.3%となっています。

60代以上の職員がこれだけ活躍できるのは介護職の大きな特徴といえます。介護職は定年を迎えてからでも非常勤として働くことが可能です。

長く働くことができる介護職は、お金の面で安心できることはもちろん、生きがいにも繋がります。

参考:厚生労働省 介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について

50代の介護職は仕事内容によってはきつくない

介護職 50代

今回は「介護職は50代ではきついのか」を紹介しました。

50代は健康に不安を抱くことがあり、介護の転職を考えた際に「仕事はきついのか」と心配になる場合もあるでしょう。

しかし、仕事内容によってはきつくありません。50代でも介護職として活躍している方がたくさんいます。

介護職として働くために、まずは自分の健康状態を知っておくことが必要です。それから職場や雇用形態、資格取得を考えましょう。

ポイントをおさえて転職活動をすれば、無理せず長く介護の仕事ができるでしょう。

この記事を書いた人

ふくしこみゅ編集部
今後ますます需要が高まる「介護職」。すでに介護職の方にも、これから介護職になりたい方にも役立つ情報をたくさん発信しています。
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この記事を監修した人

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。

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