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定期巡回オペレーターとはどんな仕事?勤務形態や必要要件もご紹介します!

「定期巡回オペレーター」という仕事をご存じですか。

介護業界で働いていれば1度は耳にしたことがあるかもしれませんが、仕事内容については詳しくはわからない方も多いのではないでしょうか。

今回は、定期巡回オペレーターの仕事内容について詳しく解説していきます。

勤務形態や定期巡回オペレーターの必要要件も合わせて解説するので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。

目次

定期巡回オペレーターとは

定期巡回オペレーターとは

定期巡回オペレータを知るためには、まずは定期巡回とは何かを知る必要があります。

介護保険サービスの一つである定期巡回の正式名称は「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」といいます。

利用者さんが住み慣れた家で自立して過ごせるように、定期的な巡回や必要時には随時対応をおこなう24時間365日対応のサービスです。

訪問看護のように1回の訪問で料金が発生するのではなく、月額制で柔軟なサービスを提供できるのが大きな特徴で、訪問介護と訪問看護が融合したサービスです。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護はどんなサービス?

定期巡回 随時対応型訪問介護看護 どんなサービス?

定期巡回・随時対応型訪問介護看護の仕事内容は大きく分けて4種類です。

  • 定期巡回サービス
  • 随時対応サービス
  • 随時訪問サービス
  • 訪問看護サービス

それぞれのサービスの役割や特徴について解説します。

定期巡回サービス

定期巡回サービスとは、利用者さんの訪問介護計画書にそって提供されるサービスです。

訪問介護員などが定期的に利用者さんを巡回し、短時間の介護サービスを提供します。

利用者さんにとっては、10分~15分の短時間のサービスを1日に複数回受けられるのがポイントで、訪問介護計画書にそって、服薬介助やオムツ交換、食事介助など幅広いサービスが提供されます。

随時対応サービス

随時対応サービスとは24時間365日、利用者の方や家族から連絡があった場合に、オペレーターが対応するサービスです。

定期巡回オペレーターの仕事が、このサービスにあたります。

連絡があった場合には、利用者さんの状況を把握し、訪問サービスが必要な状態かを判断します。

訪問が必要だと判断した場合は、訪問介護員・訪問看護師による訪問サービスを手配します。

利用者さんにとっては24時間365日連絡がとれるので、安心して家で過ごすための大切なサービスでしょう。

随時訪問サービス

随時対応サービスは、連絡を受け、訪問が必要だと判断された場合に利用者さんの元へ訪問するサービスです。

日中だけでなく夜間も訪問できるため「夜に何かあったらどうしよう」といった利用者さんやご家族の不安に寄り添うことができます。

ただし、随時対応サービスで訪問が必要だと判断された場合のみ、随時訪問サービスは提供されます。

訪問看護サービス

看護師が利用者の方の元に訪問するサービスで、健康状態の把握や、療養の相談などに対応します。

医師の指示があれば医療処置もおこなえるので、医療ケアが必要な利用者さんにとっては必要不可欠なサービスです。

サービスの利用対象者

サービスの利用対象者

ここでは、サービスを利用できる対象者を解説していきます。

サービスを利用できるのは、要介護1~5と認定された方が対象です。

残念ながら、要支援1~2と認定された方は利用できません。

事業所がある地域と同じエリアに住民票があることが、利用条件です。

住んでいる家の近くの事業所を利用し、サービスを受けます。

具体的には以下のような理由で、利用者の方はサービスを利用しています。

サービスを利用している方々の理由は?
  • 1人暮らしで服薬管理が難しい
  • インスリン注射が必要だが、一人では管理が難しい
  • 寝たきりで、体位変換などに介助が必要
  • 自力で3食をきちんと食べることが難しく、介助が必要
  • 持病の急変時に早期対応してほしい
  • 退院後の見守りを手厚くしたい

さまざまな理由で、定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスは利用されています。

また、1人暮らしの方だけでなく、家族と住んでいても、家族の介護負担軽減のために利用する場合もあります。

訪問介護と訪問看護が連携しているので、かなり幅広いサービスが提供できるのです。

使いやすいサービスなので利用される方も年々増加しており、それに伴って事業所の数も増え続けています。

全国の事業所数は平成25年には176カ所でしたが、現在ではおおよそ1100カ所あります。

それでも、まだまだ供給が少ない状態であるとされ、サービスの普及について方策が検討されている状況です。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスは、これからさらに需要が高まっていくサービスでしょう。

定期巡回オペレーターはどうやってなるの?必要な資格と勤務形態は?

定期巡回オペレーター どうやってなる? 必要な資格と勤務形態

ここからは定期巡回オペレーターの以下の内容を詳しくみていきましょう。

  • 仕事内容
  • 定期巡回オペレーターの必要な資格
  • 勤務形態

それぞれ順に紹介します。

定期巡回オペレーターの仕事内容

定期巡回オペレーターは、利用者の方から連絡を受けて、訪問が必要だと判断した場合に訪問スタッフを手配します。

訪問が必要ではないと判断した場合には、利用者さんや家族に対応方法をお伝えしなければなりません。

緊急性の判断だけでなく、さまざまな状況に対応する必要があるので、医療や介護の知識だけでなく在宅ケアの知識も必要な重要なポジションです。

利用者さんの現在の状況を訪問スタッフに正しく伝える必要があるので、高いコミュニケーション能力と、冷静な判断力が求められる仕事でしょう。

定期巡回オペレーターの必要要件

定期巡回オペレーターになるための必要要件について解説します。

必要要件は以下の通りです。

  • 介護支援専門員、介護福祉士、社会福祉士、看護師、准看護師
  • サービス提供責任者として1年以上の期間、従事した経験を持つ者

上記の2点を満たす必要があります。

利用者さんや家族からの連絡について、緊急性を判断する必要があるので、専門性の高い資格や経験が定期巡回オペレーターの必要要件です。

定期巡回オペレーターの勤務形態

定期巡回オペレーターは24時間365日、利用者さんからの連絡に対応する必要があるので、勤務形態はさまざまです。

日勤だけの勤務や日勤と夜勤とのシフト制、また夜勤専従などの勤務形態もあるようです。

就業形態も様々で、事業所によっては日勤のみのパートや、夜勤専従の正社員を募集しているところもあります。

定期巡回オペレーターは専門性が高いため簡単にできる仕事ではありませんが、仕事を選ぶ際には自分のライフスタイルに合った勤務形態や就業形態が選べるでしょう。

定期巡回オペレーターは専門性が高いがやりがいのある仕事

定期巡回オペレーター 専門性が高い やりがいのある仕事

定期巡回オペレーターは、利用者さんから連絡を受けた時に、緊急性を判断して、訪問スタッフに指示を出す重要な仕事です。

そのため、必要要件も看護・介護系の資格所持だけでなく「サービス提供責任者として1年以上従事した経験を持つ者」という要件もあり、在宅ケアを熟知している専門性が必要です。

定期巡回オペレーターになるまでの要件は簡単ではありませんが、要件をクリアした場合にはさまざまな事業所から勤務形態や就業形態を選べます。

責任のあるポジションですが、その分やりがいも感じられる仕事です。

利用者さんの住み慣れた家での生活を支えたいと感じている方は、定期巡回オペレーターの仕事も視野に入れながら、サービスを提供している事業所を探してみましょう。

この記事を書いた人

ふくしこみゅ編集部
今後ますます需要が高まる「介護職」。すでに介護職の方にも、これから介護職になりたい方にも役立つ情報をたくさん発信しています。
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この記事を監修した人

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。

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