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介護士の資格取得が目指せる大学を紹介!大学と専門学校の違いも解説

「介護士の資格である介護福祉士はどの大学で取得できるの?」と悩んでいませんか?

確かに大学は全国に数多あるので、どの大学で介護士の資格が取得できるのかわかりませんよね。

本記事では、介護福祉士を目指したい方に向けて、介護福祉士のカリキュラムを履修できる大学について紹介します。

介護士の資格取得を大学で目指す方法や専門学校との違い、厚生労働省が行っている介護福祉士修学資金等貸付制度も併せて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

介護士の資格取得を大学で目指す方法

介護士 資格 大学

介護福祉士の資格取得を大学で目指すには、介護福祉士国家試験の受験資格が得られる大学への入学が必要です。

介護福祉士国家試験の受験資格が得られる大学とは、介護士の養成課程がある大学です。

そこで必要なカリキュラムを履修すると、介護福祉士国家試験の受験資格を得ることができ、試験に合格すると資格を取得できます。

なお、介護福祉士国家試験は以下の4つのルートいずれかにて、受験資格を得られます。

  1. 大学、短大、専門学校(養成課程2年以上)
  2. 大学(福祉系学部など)+養成施設1年以上
  3. 社会福祉士・保育士養成施設など+養成施設1年以上
  4. 実務経験3年以上+実務者研修

4つのルートのうち、介護士の資格を大学で目指す方法は「➀大学、短大、専門学校(養成課程2年以上)」が当てはまります。

ちなみに、➁のルートの「大学(福祉系学部など)+養成施設1年以上」では、介護士の資格取得までに5年もかかるため➀のルートをおすすめします。

なお、2017年1月の国家試験までは、上記➀のルートの卒業生は、卒業と同時に介護福祉士の資格を取得できるため試験は不要でした。

しかし、介護福祉士の質を確保するため、2027年度以降の卒業生は介護福祉士の国家試験の受験資格が得られるのみとなり、試験の合格が必須となりました。

2017年4月1日〜2027年3月31日までの卒業生には移行期間として措置が取られ、5年の期限付きで介護福祉士の資格が与えられます。

そのため、介護福祉士の資格を維持したい場合は、5年以内に介護福祉士国家試験に合格するか、5年介護福祉士として勤続する必要があります。

介護士の資格が目指せる大学一覧

介護 資格 大学

介護士の資格を目指せる大学を一部紹介します。

紹介する大学にて介護士養成課程のカリキュラムを履修すると、介護福祉士国家試験の受験資格を得られます。

北海道

大学名都道府県
北翔大学北海道
北海道医療大学北海道
日本医療大学北海道

東北地方

大学名都道府県
東北文化学園大学宮城県
仙台大学宮城県
仙台白百合女子大学宮城県
東北福祉大学宮城県
秋田看護福祉大学秋田県
郡山女子大学福島県
東日本国際大学福島県

関東地方

大学名都道府県
国際医療福祉大学栃木県
東京福祉大学群馬県
高崎健康福祉大学群馬県
十文字学園女子大学埼玉県
文京学院大学埼玉県
聖徳大学千葉県
東京基督教大学千葉県
城西国際大学千葉県
日本社会事業大学東京都
白梅学園大学東京都
帝京科学大学東京都
東洋大学東京都
田園調布学園大学神奈川県
神奈川県立保健福祉大学神奈川県

中部地方

大学名都道府県
新潟青陵大学新潟県
新潟医療福祉大学新潟県
山梨県立大学山梨県
金城大学石川県
中部学院大学岐阜県
東海学院大学岐阜県
聖隷クリストファー大学静岡県
静岡福祉大学静岡県
日本福祉大学愛知県
同朋大学愛知県

近畿地方

大学名都道府県
京都女子大学京都府
大阪人間科学大学大阪府
桃山学院大学大阪府
関西福祉科学大学大阪府
神戸医療未来大学兵庫県
神戸女子大学兵庫県

中国地方

大学名都道府県
岡山県立大学岡山県
新見公立大学岡山県
広島文教大学広島県
福山平成大学広島県
広島国際大学広島県
周南公立大学山口県
東亜大学山口県
聖カタリナ大学愛媛県
高知県立大学高知県

九州地方

西九州大学佐賀県
長崎純心大学長崎県
長崎国際大学長崎県
熊本学園大学熊本県
九州看護福祉大学熊本県
九州保健福祉大学宮崎県
鹿児島国際大学鹿児島県

参考:公益社団法人 日本介護福祉士 養成施設協会

介護福祉士国家試験の合格率が高い大学は?

介護士 資格

各大学の介護福祉士国家試験の合格率は、厚生労働省によって発表されています。

2022年に実施された第34回介護福祉士国家試験にて、受験者数全員が合格した大学は、日本福祉大学、高知県立大学、東北福祉大学、神戸女子大学、東洋大学、金城大学、新潟星稜大学、帝京科学大学、城西国際大学、北海道医療大学などがあります。

大学ごとに試験の合格率は異なりますが、合格するためには個人の努力が必要不可欠であることを念頭に置いておきましょう。

なお、介護福祉士国家試験の合否が大学の単位に影響することはありません。

参考:厚生労働省 第34回介護福祉士国家試験 養成施設別合格率

大学と専門学校の違い

介護 専門学校 大学

介護士の資格取得は専門学校でも目指せます。

大学と専門学校には違いがあるため、どういった点が違うのか理解しておくとよいでしょう。

違いを理解しておくことで、自分に合った進路を選択できます。

それでは、大学と専門学校の違いについて紹介します。

進路の違い

大学と専門学校は、卒業後の進路に違いがあります。

大学は介護に関する知識や理論を学んで学士取得を目指し、将来的に介護福祉士になることや他分野への挑戦も可能です。

専門学校は介護現場で働くための実践的な知識や技術を学べます。

介護福祉士として働く目的の学生が在学し、卒業後は介護施設や介護事業所で働くことが一般的です。

期間の違い

大学と専門学校は通う期間が異なります。

大学は4年制、専門学校は一部3年制の学校もありますがほとんどが2年制です。

短大でも介護士のカリキュラムを履修できる学部があり、短大についても専門学校と同様2年制が中心です。

専門学校で学ぶメリットは最短で介護福祉士になれることにあります。

早く介護福祉士として働きたい方は、2年制の専門学校のほうがおすすめです。

大学のメリットは4年という年月をかけてしっかり勉強できるところにあります。

そのため、専門学校とは反対に、じっくり介護について学びたい方に向いています。

カリキュラムの違い

大学と専門学校はカリキュラムが違います。

大学は理論的な内容や研究を中心としたカリキュラムとなっています。

一方で専門学校は介護の実習が多く、実践的なカリキュラムが中心です。

大学でも実習はありますが、専門学校と比較すると履修時間は少ないです。

学費の違い

学費は大学のほうが専門学校よりも高い傾向にあります。

大学と専門学校でかかるお金は、一般的に入学費・授業料・教科書代・実習費用がかかります。

加えて大学は設備使用費や後援会費などもかかり、4年間支払うため専門学校よりも支払額は高額です。

しかし、専門学校でも学校によっては高額な費用がかかることもあります。

大学や専門学校でかかる費用は支払い可能なのか、事前に把握しておくことが大切です。

なお、介護福祉士養成施設に入学を予定している・在学中の方には、厚生労働省が行う修学資金等貸付制度があります。

支払いが難しい方は制度の利用を検討するとよいでしょう。

次の項目で詳しく紹介します。

介護福祉士修学資金等貸付制度

介護福祉士 資金等貸付制度

介護福祉士修学資金等貸付制度とは、介護福祉士の資格取得を目指し厚生労働大臣の指定する養成施設に入学予定または在学する方を対象に、修学資金を無利子で貸与している制度です。

貸与している内容と金額は以下の通りです。

  • 貸付金額:月額5万円以内
  • 入学準備金:20万円以内
  • 就職準備金:20万円以内
  • 国家試験受験対策費用:4万円以内/年度

貸付期間は養成施設に在学する期間です。

そして、養成施設卒業後に介護福祉士として5年勤務することで返済が免除されます。

「卒業後は介護福祉士として働き続けたい」と考えている方にはおすすめしたい制度です。

介護福祉士修学資金等貸付制度が受けられる施設は、厚生労働大臣の指定する介護福祉士養成施設一覧で確認できるので参考にしてください。

制度の申し込みは各都道府県の指定する団体で行っています。各都道府県が指定する団体名・連絡先・ホームページは介護福祉士修学資金等貸付制度から確認可能です。

参考:介護福祉士修学資金等貸付制度

介護士の資格取得は大学で目指すことができる

介護 大学

今回は、大学で介護福祉士の資格取得を目指す方法を紹介しました。

大学で介護福祉士の資格取得を目指すには、介護士の養成課程がある大学でカリキュラムを履修する必要があります。

記事内でカリキュラムが履修できる大学を一部紹介しているので参考にしてください。

大学でカリキュラムを履修すれば介護福祉士国家試験を受験することができ、合格すれば資格を取得することができます。

加えて、専門学校でも介護士の資格取得を目指すことができますが、大学との違いがあります。

違いを理解しておくことで、改めて自分の進路について考えることができるでしょう。

そして、厚生労働省が行っている介護福祉士修学資金等貸付制度があるため、学費の支払いが難しい場合でも介護士の資格は取得しやすいです。

必要な方はぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

ふくしこみゅ編集部
今後ますます需要が高まる「介護職」。すでに介護職の方にも、これから介護職になりたい方にも役立つ情報をたくさん発信しています。
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この記事を監修した人

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。

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