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【介護士の国家資格】介護福祉士国家試験について徹底解説!

介護士 資格 国家試験

介護の専門職として働く方にとって「介護福祉士」は取得しておきたい資格です。

介護福祉士になるためにはいくつかのルートがあり、国家資格に合格する必要があります。

この記事では、受験までのルートや受験要件、試験の内容について解説していきます。出題内容や勉強する際に抑えておきたいポイントもまとめていますので、ぜひご覧ください。

目次

介護福祉士になるための方法

介護士 資格 国家試験

介護福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」にもとづく国家資格のため、介護福祉士国家試験を合格する必要があります。

介護福祉士になるためのルートは、2013年4月1日の介護保険法施行規則改正に伴う介護の資格制度の改定により大きく整備されました。

それまでは、国家試験が免除されるルートなどがあり、介護福祉士取得までの流れが複雑でしたが、改正後からは「介護福祉士」には国家試験の合格が必須になりました。

しかし、だれでも「介護福祉士国家試験」を受験できるわけではありません。

介護福祉士国家試験を受けるための受験要件をクリアする必要があります。

次の科目で、国家資格を受けるための受験要件を紹介します

介護福祉士の国家試験の受験要件とは

介護士 資格 国家試験

現在、介護福祉士の受験要件を満たすルートは4種類あります。

  1. 実務経験が3年以上+実務者研修修了
  2. 養成施設を修了
  3. 福祉系の高校を修了
  4. EPA(経済連携協定)で来日+実務経験3年以上

それぞれの受験要件について説明していきます。

養成施設

指定された施設を卒業後、介護福祉士国家試験を受験する方法です。

1,850時間以上のカリキュラムを養成施設で学ぶ必要があり、学歴や経歴により異なりますが卒業までには最短1年もしくは2年以上の時間がかかります。

福祉系高校

福祉系高校で1,855時間の定められた科目や単位を取得し、介護福祉士国家試験を受験する方法です。

福祉系高校とは、福祉科や介護福祉士科が設置されている高校です。病院や福祉施設などへの実習や福祉の専門知識を学び、将来は福祉や看護系への就職・進学を目標としています。

福祉系高校で必要な単位を取得すれば、受験資格が得られます。

実務経験

実務経験が3年以上に加え「介護福祉士実務者研修」を修了していることを条件に介護福祉士国家試験が受験できます。

介護福祉士取得を目指す方のなかでは、最も多いルートでしょう。

実務者研修は、介護過程の展開や医療ケアについて専門的に学ぶ必要があり、全カリキュラム20科目の合計450時間で構成されています。

通信+通学の併用タイプが一般的です。通学の必要はありますが、受講スケジュールを調整すれば働きながらでも受講することが可能です。

現在介護士として働いている方は、こちらの実務経験ルートがおすすめです。

EPA(経済連携協定)で来日+実務経験3年以上

EPAで一定の要件を満たして、介護福祉士資格の取得を目的とした研修を受けながら働いている外国の方(インドネシア人、フィリピン人及びベトナム人)のための受験要件です。

日本人は利用できません。

介護福祉士の国家試験について

介護士 資格 国家試験

介護福祉士の受験要件がわかったところで、国家試験の内容についてみていきましょう。

介護福祉士国家試験の合格率

どのくらいの方が介護福祉士国家試験に合格できるのか、気になる方もいるでしょう。

第34回2021年度の介護福祉士国家試験の合格率は72.3%で、約70%の方が合格されています。

2020年度の試験と比べると、受験者数は83,082人と1,401人減少し、合格者数は60,099人と124人増加しています。

合格率約70%は、国家資格の中では比較的取りやすい資格です。

しかし、前述の受験要件の通り、介護福祉士国家試験を受ける方は養成施設に通っていたり、実務者研修を受けていたりと専門知識をしっかり学んでいる方ばかりです。

専門知識を身につけた人が受ける資格と考えると、介護福祉士国家試験は簡単に合格できる資格とはいえません。しっかりとした試験対策が必要です。

参考)厚生労働省「第34回介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移」

試験内容

介護福祉士国家試験は、筆記試験と実技試験に分かれています。

筆記試験

筆記試験は4領域(人間と社会、介護、こころとからだのしくみ、医療的ケア)の12科目と、総合問題の合計13科目で構成され、125問出題されます。

第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験の筆記試験問題を参考に、出題科目と問題数をまとめました。広い範囲から出題されており、総合的に学ぶ必要があります。

領域科目問題数
人間と社会人間の尊厳と自立2
人間関係とコミュニケーション2
社会理解12
介護介護の基本10
コミュニケーション技術8
生活支援技術26
介護過程8
こころとからだのしくみ発達と老化の理解8
認知症の理解10
障害の理解10
こころとからだのしくみ12
医療的ケア医療的ケア5
総合問題12
125

実技試験

実技試験は福祉系高校卒業の資格(特例高校及び平成20年度以前入学者)で受験される方やEPAルートで受験される方のみ受ける必要があります。

実務経験ルートや養成施設ルートの方は実技試験不要です。

実技試験では、実際の介護の場面を想定したシミュレーションがおこなわれます。

試験方式・試験時間

試験は5つの選択肢からひとつを選ぶ 「5者択一方式」です。

試験時間は午前100分、午後120分の合計220分で、1日を通して実施されます。

試験方式5つの選択肢からひとつを選ぶ 、5者択一方式
試験時間午前100分+午後120分の合計220分

試験日程

介護福祉士国家試験の実施は年に1回実施しています。

第36回試験(令和5年度)の試験日程は、筆記試験が令和6年1月下旬、実技試験が令和6年3月上旬と予定されています。

第36回試験(令和5年度・予定)筆記試験令和6年1月下旬実技試験令和6年3月上旬(実務者研修修了者は不要)

受験申込受付期間

第36回試験の受験申込期間は令和5年8月上旬から9月上旬です。受験申込手続きの詳細は、公式ホームページで令和5年7月上旬に案内がある予定です。

第36回試験(令和5年度・予定)令和5年8月上旬から9月上旬

受験手数料

第35回の受験手数料は18,380円です。第36回の受験料の詳細は現在発表されていません。

受験手数料(第35回)18,380円

参考)公益財団法人社会福祉振興・試験センター

介護福祉士国家試験合格までの勉強時間

介護福祉士の試験は試験範囲が広いため、約250時間ほどの勉強時間が必要といわれています。

毎日1時間コツコツと勉強を進める場合、約6か月ほどで合格できるでしょう。

働きながら国家試験の合格を目指す方は勉強時間の確保が必要です。仕事に行く前の1時間を勉強時間に当てるなど、自分にあった勉強時間を見つけましょう。

勉強の方法

勉強方法は、独学での試験対策や資格取得スクールでの「介護福祉士受験対策講座」があげられます。

資格取得スクールでは、過去の介護福祉士国家試験を分析し出題傾向をつかんでいますので、出題傾向から試験のポイントまでを教えてくれます。

働きながら合格を目指す方には資格取得スクールでの「介護福祉士受験対策講座」がおすすめです。

介護士の国家資格!介護福祉士国家試験のまとめ

介護士 資格 国家試験

ここまで、介護福祉士国家試験について解説しました。

介護福祉士は国家資格のため、簡単に合格できる資格ではありませんが、約7割の方が合格できています。

しっかりと受験対策を行えば、合格できる可能性が高まるでしょう。

実務経験ルートでは働きながら学ぶこともできますので、ぜひスキルアップのために挑戦してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

ふくしこみゅ編集部
今後ますます需要が高まる「介護職」。すでに介護職の方にも、これから介護職になりたい方にも役立つ情報をたくさん発信しています。
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この記事を監修した人

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。株式会社femto代表取締役。

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