人手不足の介護業界で即戦力になる資格保有者は優遇される傾向にあります。そのため、資格対策講座を通信講座として提供しているユーキャンでも介護士の資格が取得できるのかと気になる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ユーキャンの講座にある介護士の資格を「ユーキャンだけで取得可能な資格」と「ユーキャンだけでは取得できない資格」に分けて紹介します。
ユーキャンの講座になくても、キャリアアップのために重要な介護士の資格も併せて解説していきます。
介護士の資格はユーキャンで取得できるのか?
ユーキャンで取得できる介護士の資格は全部で16種類あります。ですが、全ての資格をユーキャンの通信講座だけで取得できる訳ではありません。
介護福祉士や社会福祉士、経験値が必要なケアマネージャーなどの資格は、試験を受けるための条件があります。まずはユーキャンだけで取得できる介護士の資格を紹介します。
ユーキャンだけで取得できる介護士の資格
ユーキャンだけで取得できる介護士の資格は以下の13種類です。
- 介護事務
- 認知症介助士
- 福祉住環境コーディネーター
- レクレーション介護士
- 終活アドバイザー
- 准サービス介助士
- 手話入門
- 介護食コーディネーター
- 音楽健康指導士
- 看取りケアパートナー
- 介護口腔ケア推進士
- 介護予防健康アドバイザー
- 高齢者傾聴スペシャリスト
これらの資格はユーキャンの受講期間内であれば、通信のみで試験が受けられます。
人気の高い介護事務は、全国医療福祉教育協会が発行する介護事務認定実務者の資格が取得できます。介護事務認定実務者の試験はマークシートのみの初心者向けで、実務経験がなくても試験を受けられるのが魅力です。
資格を取得した後に介護職へ就職や転職し、実務経験を積んでから国家資格である介護福祉士を目指せます。
認知症介助士は公益財団法人日本ケアフィット共育機構が認定する民間資格です。同じ認知症ケアを対象とした「認知症ケア専門士」に比べると、試験の難易度が低いので人気があります。認知症の基礎やケース別の介助方法、認知症の予防といった知識まで学べます。
ユーキャンの講座以外で受験資格が必要な介護士の資格
ユーキャンに受験対策の講座はありますが、受験資格が必要な介護士の資格は以下の3種類です。
- ケアマネージャー
- 社会福祉士
- 介護福祉士
この3つの資格は、一定の受験資格を満たさないと受験ができません。未経験者にとってはハードルが高く感じるかもしれませんが、取得すると就職や転職に有利になったり、給料が上がったりと、ご自身のキャリアアップに繋がる資格です。
ケアマネージャー
ケアマネージャーの受験資格は、医師、歯科医師、看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士などの実務、または生活相談員、支援相談員、相談支援専門員などの相談援助業務を5年以上かつ900日以上の経験があることです。
試験に合格してもケアマネージャーとして従事するには、介護支援専門員証が必要です。
介護支援専門員証は、介護支援専門員実務研修を修了し、所定の研修機関で87時間の講義と実演を受講する必要があります。さらに居住介護支援事業所で3日間程度の実習を終えると介護支援専門員資格登録簿に登録され、介護支援専門員証が交付される仕組みです。
ユーキャンでは、ケアマネージャーの試験に合格するための講座のみが受講可能です。
社会福祉士
社会福祉士はソーシャルワーカーとも呼ばれています。国家資格の1つである社会福祉士の受験資格は、福祉系の4年生大学等で指定科目を履修、もしくは社会福祉士一般養成施設や短期養成施設を修了することです。
他にも2021年度の時点で全11通りの受験資格が公益財団法人社会福祉振興・試験センターより発表されているので、確認してみてください。
ユーキャンでは社会福祉士の国家試験に合格するための講座が受講可能です。
介護福祉士
介護福祉士の受験資格は、スクールに通学し卒業することで受験資格を得られる養成施設ルート、福祉系高校ルート、介護職経験を積むことで受験資格を得られる実務経験ルートの3つが基本的なルートです。
さらに、外国籍の方を対象にしたEPAルートも作られており、合わせて4つのルートから受験資格を取得できます。
ユーキャンでは、いずれかのルートを経て介護福祉士の国家試験に合格するための講座が受講可能です。
介護職に従事しながら介護福祉士を目指す方が多い実務経験ルートは、実務者研修の資格が必要です。ユーキャンでは実務者研修や介護職員初任者研修の資格は取得できません。
ユーキャンにはない介護士の資格
ユーキャンでは取得できない介護士の資格で代表的なものが2つあります。
- 実務者研修(旧:ホームヘルパー1級)
- 介護職員初任者研修(旧:ホームヘルパー2級)
実務者研修は実務経験ルートで介護福祉士を目指すためには必須の資格です。一方で介護職員初任者研修は、介護職としての基本となる知識や技術を習得できます。
実務者研修と介護職員初任者研修は対面での受講が必要なため、ユーキャンのような通信だけの講座では習得できません。
介護職員初任者研修や実務者研修を取得するなら、介護資格専門のスクールである土屋ケアカレッジがおすすめです。
土屋ケアカレッジなら全国26ヶ所の教室で講習を受けることができ、初任者研修と実務者研修をセットで受講すると45%OFFになるキャンペーンも実施されています。
ユーキャンで介護士の資格を取得するメリット
ユーキャンで介護士の資格を受講する一番のメリットは合格率の高さです。
ユーキャンの介護福祉士の講座は、過去10年間(2022年10月現在)で23,762名が合格しています。この合格率の高さは、これから紹介する3つのメリットがあるからです。
試験までのスケジュールが明確
ユーキャンの講座は願書の締め切りから試験当日までのスケジュールが明確に表示されています。いつから受講を開始すべきか検討し、ゆとりを持って試験に望みましょう。
教材と一緒にスケジュールが送られてくるので合格までのイメージがしやすいです。
サポートが手厚い
受講期間中に3回まで質問ができます。解答はメールや郵送で送られるので、あとから復習することが可能です。
提出した課題はパソコンで採点されて一人ひとりに最適なアドバイスがされます。勉強方法のアドバイスや弱点の克服方法に関する指導も受けられるのもメリットといえるでしょう。
介護士の資格は法改正や制度改正されることがありますが、ユーキャンなら要点を押さえた内容を共有してもらえます。
教材内容がわかりやすい
ユーキャンの教材は1レッスンごとにポイントがまとめられているので、分かりやすいのもメリットです。
事例や具体例を多く取り入れた教材なのでイメージしやすく、イラストや図が多く使われているので文字を追うだけの学習が苦手な方にも理解しやすい工夫がされています。
テキスト教材で学習したあとは問題演習を解きながら知識の定着を意識しましょう。
ユーキャンで介護士の資格を取得するデメリット
ユーキャンのデメリットは通信講座であるため、自己管理しながら学習を進める必要があります。ユーキャンで介護士の資格を取得する具体的なデメリットは以下の3つです。
自発的な学習が必要
ユーキャンの講座は通信講座による自宅学習です。学校のように強制力がありませんので、自分で勉強の時間を作れない人はデメリットに感じるでしょう。
きちんと目標を立てて計画的に学習を進めなくてはなりません。ですがその分、目標の資格が取得できた時には自信がつきます。
質問回数に限りがある
質問できるのは3回までなのも残念な点です。現在、介護職に従事している方は先輩介護士さんに質問できますが、そのような人が周りにいなくても自分で調べて理解しましょう。
受講料が高い
ユーキャンは、他の通信講座と比べると比較的高い値段設定です。ユーキャンと同じ通信講座で、介護福祉士の資格を取得するための受講料金は以下を確認してください。
ユーキャン | 49,800円 |
アルガート | 49,280円 |
湘南国際アカデミー | 45,650円 |
資源の大地 | 40,000円 |
日本キャリアパスアカデミー | 39,600円 |
金額だけみるとユーキャンが一番高い受講料です。ですが受講する講座は金額だけではなく、サービス内容や過去の合格者実績、満足度を合わせて確認する必要があります。
キャリアアップを考えて資格を取得しましょう
ユーキャンにある介護士の資格講座は全部で16種類です。
そして、ユーキャンだけで取得できる介護士の資格は13種類。
一定の受験資格が必要なケアマネージャー・社会福祉士・介護福祉士の3種類の資格は、ユーキャンでは試験対策のみの講座です。
対面学習や通学が必要な介護士の資格である介護職員初任者研修や実務者研修は、ユーキャンでは取得できません。
今回紹介した全ての資格は、介護士として利用者さんのお役に立てる技術を習得できます。
ですが、確実にご自身のキャリアアップや給料に反映される資格は国家資格であるケアマネージャー・社会福祉士・介護福祉士の3つが挙げられます。
未経験から介護士の資格取得を考えている方はユーキャンだけで取得できる資格を受講し、働きながら国家資格に挑戦していくというキャリアプランを検討してみてはいかがでしょうか。