介護士は、未経験採用を積極的に行っている業種です。
そのため、未経験で介護士として働いている人も多いでしょう。しかし、介護士として働いていく中で「キャリアアップを目指したい」「無資格のままでは今後が不安」と考えている人はいませんか?
介護士の資格は、通信講座を活用して手軽にキャリアアップを目指せる資格があります。
今回は仕事をしながら資格がとれるおすすめの介護士資格と取得方法について解説します。
介護士が資格を取得するメリット
介護士資格を取得するメリットは、給料が上がる点と専門的な知識が身につく点です。厚生労働省の調査では、有資格者の給料は無資格者と比較すると平均5万円ほど高い傾向にあります。
また、介護士は利用者さんの命に関わる分野であるため専門知識が必要です。利用者さんの状態をより正確に把握したり、適切な介護を行ったりするためにも資格の取得は有効です。
通信講座を利用して取得できる介護士資格
通信講座を利用しながら取得できる介護士資格を紹介していきます。通信講座を活用して、仕事の合間に資格勉強を進めましょう。
おすすめの介護士資格は、以下の3つです。
- 介護職員初任者研修
- 介護職員実務者研修
- 介護福祉士
①~③の順番でキャリアアップを目指すことができ、➂に進むほど難易度が上がります。
なお、通信で受講できる講座はあらかじめ決まっているため、完全に通信のみで資格を取得することはできません。
次の項目で、それぞれの資格について詳しく説明します。
①介護職員初任者研修
無資格の介護士がはじめに取得する資格としておすすめなのが、介護職員初任者研修です。
介護職員初任者研修に合格すると、訪問介護での身体介護を行うことができるようになり、介護士としても基礎的な知識を幅広く学ぶことができます。
受講期間や通信で受講可能な時間
介護職員初任者研修は、講義と実技を合わせて130時間の研修を受け、全課程終了後の試験に合格すると資格が取得できます。
130時間のうちの40.5時間は、通信で受講が可能です。そのため、自分のペースで資格の勉強を進められます。
また、スクールによっては、最短1か月で初任者研修を修了できるスクールもあるため、スクール選びは慎重に行いましょう。
受講料は4万〜10万と幅広く、地域によって値段が異なります。時期によっては受講料の割引もあるので、おすすめのスクールを後ほど紹介します。
カリキュラム・試験内容
介護職員初任者研修のカリキュラムは、介護の基本や看護師・リハビリなどとの関わり、からだとこころのしくみや認知症への理解など32科目から構成され、介護士としての基本的な知識を網羅的に学ぶことができます。
試験は受講内容を理解しているか確認する試験です。難易度は易しめで合格率はほぼ100%と高いです。試験に落ちた場合にも追試験を受けることができます。
試験は1時間行われ選択式・記述式を含めた内容です。100点満点中70点以上で合格できます。試験内容はスクールによって異なりますが受講内容を理解していれば合格できる内容です。
介護職員実務者研修
介護職員実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格であり、資格を取得することで業務の幅が広がります。
介護職員実務者研修の資格を取得すると、国家資格である介護福祉士試験の受講資格を得られ(実務者研修終了に加え、実務経験が3年以上あることが条件)サービス担当責任者として働くことができます。
受講期間や通信で受講可能な時間
介護職員実務者研修は介護士としてより専門的な知識を学ぶため、トータルの受講時間は450時間と介護職員初任者研修よりも長いです。
受講修了までの期間は、介護職員初任者研修を修了していると2か月程度、無資格の場合は6か月程度と異なります。また、450時間のうちの405時間は通信で受講できます。
カリキュラム・試験
カリキュラムは、介護職員初任者研修の内容に加えて、たんの吸引方法や経管栄養の実技、介護保険制度の歴史や仕組み、介護士としての利用者さんや家族と接するときの考え方など、現場で働く知識に加え、施設を運営するうえでの知識も学びます。
介護福祉士
介護福祉士は介護士唯一の国家資格です。介護福祉士の資格を取得することで、介護のエキスパートとして働くことができます。実際の介護場面以外にも、介護の指導や福祉用具の選定など仕事の幅を広げることも可能です。
介護福祉士は国家資格のため、上記2つの資格取得方法とは違いがあるので解説します。
介護福祉士国家試験の受験条件
介護福祉士の試験を受験する方法はいくつかあります。
働きながら受験する人は、介護研修実務者研修の資格を取得し、3年以上の実務経験を経てからの受験がおすすめです。そのほかの方法としては、介護福祉士の大学や専門学校を卒業して受験する方法などがあります。
介護福祉士の試験は年に1度のみで、筆記試験と実技試験の2回に分けて行われます。2023年は1月29日に筆記試験、3月5日に実技試験が実施されています。
試験内容
筆記試験はマーク形式の選択問題です。問題は125問あり、試験時間は午前・午後に分かれています。約6割以上の正答で合格となります。
勉強方法
介護福祉士の勉強はスクールに行く方法と独学があります。介護福祉士の過去問題集や予想問題集があるため、独学での勉強も可能です。
しかし、介護福祉士の勉強時間は250時間程度と言われており、要点を絞って効率的に学びたい方はスクールの利用をおすすめします。分からないところは講師が教えてくれるメリットもあります。費用は3~7万円程度です。
介護士資格取得のためのおすすめスクール
介護士資格取得のためのおすすめスクールを紹介していきます。
①ユーキャン
ユーキャンは介護福祉士を目指している人におすすめのスクールです。高い信頼度があり、過去10年で25,000人以上の合格者を誇っています。オンラインでの通信講座はスマホからの受講が可能で、1レッスンの時間が短いためスキマ時間に勉強がしやすいです。
②資格の大原
資格の大原は生活スタイルに合わせて勉強コースを4つから選ぶことができます。そのため、自分に合った勉強方法で効率よく学べ、短期間での資格取得も可能です。
③土屋ケアカレッジ
初任者研修受講者におすすめのスクールが土屋ケアカレッジです。通信講座を利用して最短1か月で資格を取得できます。
3、4、5月はキャンペーン中で、教材費も合わせた受講料が87,700円のところ、期間限定特別価格で【39,500円】となっています。初任者研修と実務者研修がセットになっているコースもあるので、段階的にキャリアアップを目指している人にもおすすめです
キャリアアップで求められる人材を目指そう!
今回は介護士として働きながらキャリアアップを目指せる資格を紹介しました。
キャリアアップをすることで専門的な知識を身につけると仕事の幅も広がり、自分らしい働き方を見つけることができるでしょう。
通信講座を利用することで仕事の合間にも勉強を進めることができるので、ぜひ試してみてください!