【LINE】介護の仕事に関するご質問を受付中▶▶

在宅介護におすすめの便利グッズは?介護にかかる費用や在宅介護支援センターについても解説

在宅介護を行う場合、便利グッズの使用がおすすめです。

介護は要介護者も介助する側にも、精神的ストレスがかかるものです。とくに在宅介護の場合、24時間365日つきっきりでケアをする必要があります。
家という狭い空間のなかで付きっきりでおこなう介護は「限界」「疲れた」と精神的に参ってしまう可能性があるのです。

便利グッズは肉体、精神的にも大変な在宅介護を少しでも楽にしてくれます。

在宅介護の便利グッズとはどのようなものがあるのでしょうか。この記事では、在宅介護におすすめの便利グッズから介護にかかる費用や在宅支援センターについて解説していきます。

これから在宅介護を行う方や、すでに介護を行っていて疲労を感じている方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

在宅介護におすすめの便利グッズ

今回は実際に在宅介護を行っている方が「助かっている」「便利だ」と評価している便利グッズを厳選してご紹介します。

この記事を読んでいるあなたの悩みを解決してくれる、便利グッズに出会えるかもしれません。
それではさっそく見ていきましょう。

床ずれを防ぐ便利グッズ「床ずれ防止クッション」

自宅で同じ姿勢のまま過ごすことの多い、高齢者におすすめする便利グッズが「床ずれ防止クッション」です。

寝たきりではない方も、長時間同じ姿勢で座っていると床ずれを発症します。

このクッションは穴が空いている設計で、一部にかかりやすい圧やムレを分散してくれるものです。コンパクトなためベッドやいす、車椅子など移動先で使えることも魅力です。

実際に在宅介護で使用している方の評価をご紹介します。

40代女性
★5評価
寝たきりではないので大丈夫と思っていた母に床擦れが!車椅子の生活で尾てい骨、いつも右側を下に寝ていたせいで腰骨の部分が床擦れと気づき、慌てて薬も入手しましたが、早期完治と予防のために良いものはないかと探して見つけたのがこれです。エアクッションごときにこの価格?と思いましたが、使ってみて値段以上の効果だと思っています。

実際に利用している方も、寝たきりではないのに床ずれに悩まされているようです。

床ずれは一箇所の皮膚に圧が集中すると、その部分が壊死してしまう症状をいいます。高齢者が悩む床ずれを防止できる便利グッズは、在宅介護に最適なアイテムです。

移動に役立つ便利グッズ「立ち上がり補助ベルト」

立ち上がる際、補助が必要な方におすすめの便利グッズは「立ち上がり補助ベルト」です。

ベッドから立ち上がるとき、車椅子から車に乗り込む時とさまざまな場面で活躍するベルトです。

10箇所の持ち手がついており、介護される側の腰に巻きつけて使用します。介助者が持ち手を引っ張ると、楽に立ち上がりの補助ができるのです。耐荷重は150kgあるので非常に頑丈で安心して使用できます。

実際に在宅介護で使用している方の評価をご紹介します。

50代男性
★5評価
ベットから車椅子への移乗時に使用股を通すベルトはつけるタイミングがつかめず使用しませんでしたが、胴回りにつけるベルトがあるだけでも、持ち上げるのが容易になりました。本来は、ウエストにつけるのだと思いますが股ベルトをつけてないので上に上がってしまいますが持ち手があるだけでかなり楽になります。

実際に利用している方も、車椅子へ移動する際に活躍しているそうです。抱きかかえて支えると、よろけてしまい怪我につながる可能性もあります。

便利グッズを利用すると、持ち上げる動作が容易になり、介護者の負担軽減になるのです。「立ち上がり補助ベルト」は、移動が難しい状態の場合に活躍する便利グッズです。

意外と怖い爪切りの便利グッズ「魔法のつめけずり」

人の爪を切るのは意外と怖いものです。「魔法のつめけずり」は爪切りと仕上げを一本で仕上げてくれます。

従来の爪切りのようにパチンと切るのではなく、ゆっくりやすりながら使用します。爪を切ってあげることはもちろん、高齢の方も自分で爪切りができる便利グッズです。

実際に在宅介護で使用している方の評価をご紹介します。

50代男性
★4評価
80代父親の足の爪を削るのに購入してみました。自分の爪の親指でやってみたらしっかり削れました。削りカスが散らからないのが良いです。

実際に利用している方も高齢な親の爪を切るために購入しています。衛生面を保つためにも、爪切りはかかせません。人の爪を切るのは意外と難しい作業であり、ストレスを感じる要因になります。

この商品は肌当たりが優しく新生児にも使えるようです。皮膚を切る恐れのない「やすり」なら細かい作業が難しくなる高齢者も、自分で爪の手入れが行えます。「魔法のつめけずり」は、在宅介護に便利なグッズのひとつです。

自宅に設置するナースコール「呼び出しチャイム」

在宅介護をする方にとくにおすすめの便利グッズが「呼び出しチャイム」です。

在宅介護をしている方は、常につきっきりで隣にいられるわけではありません。ゴミ出しや、風呂などで離れたときに、「要介護者に何かあったらどうしよう。」と不安に感じる方も多いでしょう。

「呼び出しチャイム」は本体ボタンを要介護者に持たせることで、離れている場所から呼び出せる便利グッズです。Wi-Fi環境が必要ですが、ボタンを押すだけでスマホが鳴る仕組みのため、目が離せない在宅介護に非常に役立ちます。

実際に在宅介護で使用している方の評価をご紹介します。

40代女性
★4評価
自宅の介護用に。自宅で家族が仕事をしているため、 離れた場所へ音以外で複数人へ知らせができるのが大変便利です。

実際に利用している方も在宅介護で活躍していることがわかります。

「呼び出しチャイム」があればつきっきりで診ている必要がなくなり、精神的負担も軽減できるのです。チャイムがあるからといって、放置することは問題ですが、安心して他の作業ができます。
「呼び出しチャイム」は在宅介護をする方にぜひ採り入れてほしい便利グッズです。

在宅介護にかかる費用はどれくらい?

在宅介護を始めるにあたって、気になることといえば費用です。「公益財団法人 生命保険文化センター」が行った調査によると、介護費用の月平均は4.8万円程度といわれています。

以下で費用について詳しく解説していきますので参考にしてください。

在宅介護における月の平均費用

施設における介護と在宅介護でかかる平均費用は以下の通りです。

在宅施設
平均4.3万円平均12.2万円

施設に入所する場合と比べ1/3程度に抑えられることがわかります。

介護を始めるにあたって必要な、福祉用具の購入などにかかる一時的な費用は、平均して74万円程度といわれています。

在宅介護でも実際に受けるサービス内容、要介護度レベルにより費用は大きく異なります。

要介護度別の月平均費用

要介護度別にかかる月平均は以下の通りです。

要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5
平均5.3万円平均6.6万円平均9.2万円平均9.7万円平均10.6万円

また要支援1の方で4.1万円、要支援2で7.2万円、公的介護保険利用なしの方で6.9万円という結果がでています。(2021年度時点)

上記表をみて分かる通り、要介護度が上がるほど介護費用も高額になるのです。

要介護度の認定基準

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、要介護認定について説明していきます。

要介護認定の判定方法は以下の手順です。

  1. 訪問調査
  2. 主治医意見書によるコンピューター判定
  3. 介護認定審査会による判定

この手順で要介護度が認定される仕組みです。

要介護認定区分別の状態像は以下の通りです。

要介護1起き上がり、立ち上がり・片足立位・日常の意思決定、買い物が困難
要介護2上記に加え、歩行・洗身・爪切り・薬の内服・金銭管理・簡単な調理が困難
要介護3上記に加え、寝返り・排尿(便)・口腔清潔・衣服の着脱が困難
要介護4上記に加え、座位保持・両足での立位・移乗や移動・洗顔・整髪が困難
要介護5上記に加え、麻痺(左下肢)・食事摂取・外出・短期記憶が困難

自分でできることが減り、介護が必要な状態になるにつれて、要介護度も上がる仕組みになっています。要介護5を認定されている場合は、寝たきり介護になるため、公的サービスを受けずに在宅介護を行うことは非常に難しい状況です。

24時間365日休みの無い介護は、介助者にとって大きな負担になる恐れがあります。在宅介護を行いながら、訪問型のサービスを併用するなどして、負担がかかりすぎない介護生活をおくる必要があるのです。

在宅介護支援センターとは?

在宅介護を行うにあたって役立つ「在宅介護支援センター」をご存知でしょうか。在宅介護をするにあたって、さまざまな相談にのってくれる機関です。

  • 介護に関する相談受付
  • 高齢者のいる在宅へ訪問活動
  • 介護の予防教室、講習会を実施

在宅介護支援センターでは、上記の内容を主におこなっています。

介護保険についてや福祉用具の購入、レンタルについても相談にのってくれる機関です。

また相談員による訪問は、介護疲れにより起こり得る介護放棄や虐待を未然防止するためにもおこなわれます。

在宅介護支援センターでは、高齢者を対象としたレクリエーションや講習会なども実施しているのです。

地域でおこなわれているサポートを把握することで、こもりがちになる在宅介護のストレスを軽減できます。

在宅介護で限界を感じる前に対策をとりましょう

在宅介護は想像以上に大変なものです。介護機関の平均は5年1ヶ月といわれています。

「つらい」「限界」と感じるまえに、介護サービスや市区町村で行われているサービスを利用し、対策をとるようにしましょう。

今回ご紹介した在宅介護におすすめの便利グッズもぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

ふくしこみゅ編集部
今後ますます需要が高まる「介護職」。すでに介護職の方にも、これから介護職になりたい方にも役立つ情報をたくさん発信しています。
よかったらシェアしてね!

この記事を監修した人

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。

目次