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寝たきり介護に必要なものは何?寝たきりで楽しめるものから要介護者向けのサービスも合わせてご紹介

寝たきり介護は、寝たきりで動けなくなってしまった要介護者の、精神的ケアが非常に大切です。今まで自分で出来ていたことができなくなり、介助者に対して「申し訳ない」気持も生まれます。

寝たきり介護が始まる場合「必要なもの」を適切に準備することで、大きなストレスを感じずに乗り切れるのです。

この記事では、寝たきり介護に必要なものと、受けられるサービスを紹介していきます。
在宅介護を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

寝たきり介護に必要なもの

寝たきりの状態になってしまうと、起き上がったり歩いたりといった日常の動作が困難になります。

寝たきりの方を介護する場合は介護内容も多く、介助者の負担が大きくなります。24時間付きっきりの介助が必要となるため、施設への入所を進められるケースも多い状態です。

しかし寝たきりの状態になってしまっても医療ケアが必要なければ、在宅介護も可能です。在宅介護を行う場合は、介護に対する知識をつけ、正しい方法で介助を行う必要があります。

寝たきり介護に必要な福祉用具を揃える

寝たきり介護を在宅で行う際、揃えるべき必要な福祉用具は以下の通りです。

  • 介護ベッド
  • 車椅子
  • 排泄用具
  • 入浴介護用具
  • 体位変換サポート用品
  • 日用品や消耗品

日用品の中には寝たきりでも介助しやすい食器やコップ、防水シーツや着替えさせやすい衣類などが含まれます。失禁などの状態がみられるようになった場合、おむつやおしり拭きも準備する必要があります。

介護ベッドや車椅子などの高価なものは、制度を利用してレンタルが可能です。この記事では制度についても解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

寝たきり介護に必要な介助のポイントを理解する

寝たきり介護を行う際、介助の意味や頻度を理解し、適切に行う必要があります。寝たきり介護に必要な介助のポイントは以下の通りです。

体位介助床ずれを防ぐために2時間に一度程度、定期的な体位変換を行う。
食事介助誤嚥(ごえん)を防ぐために、90度近い姿勢で食べやすい形状に調理したものを与える。
排泄介助自尊心を傷つけないよう十分に配慮し、適切なタイミングで排泄を手伝う。
更衣介助清潔を保つためできるだけ毎日行う。
入浴介助最低でも週に一度は洗髪を行う。浴槽・シャワー・清拭で清潔を保つ。

以下で詳しく解説していきます。

体位介助

寝たきりの方は自分の力で寝返りをうつことが困難になります。床ずれを防ぐために2時間に一度は体位変換を介助する必要があるのです。

仰向けから横向きに体位変換を行う流れを解説します。

(1)まずは声掛けをするようにしましょう。
(2)要介護者(介護される側)の手を胸で組み、かかとをお尻に近づけます。
(3)介助者は要介護者の体を手前に引くように、腰・膝・肩の順番で体を回転させましょう。
(4)横向きになったら背中にクッションなどを置き、足の間などの浮いている部分にもクッションを入れます。

体位変換は無理やり行わないこともポイントです。体位介助を行いやすく補助してくれる、便利グッズもあります。福祉用具を利用しながら無理なく行うようにしましょう。

食事介助

寝たきりの方は自分でご飯を食べることが難しいため、介助が必要です。食べる際は誤嚥を防ぐために、介護ベッドをリクライニングさせて90度に近い角度にする必要があります。膝下にクッションなどを挟むことで、楽な姿勢を維持できます。

食事内容のポイントは以下の2点に気をつけましょう。

  • 咀嚼しやすいやわらかい食材や料理を提供する。
  • 水分の少ない乾燥した食べ物はとろみを付けて食べやすくする。

食事介助の手順は以下の通りです。

(1)食事の前に排泄を済ませる。
(2)食べやすい姿勢を確保して、介護エプロンを装着する。
(3)水分補給を行う。
(4)急かさずにバランスよく食べられるように介助する。
(5)食べ終わったら摂取量を確認する。

寝たきりになってしまった方にとって食事は唯一の楽しみでもあります。食べやすい形状の食事を、食べやすいスピードで食べさせてあげることが重要です。

排泄介助

寝たきりになってしまった方は、自力でトイレに行くのが困難になるためポータブルトイレなどで排泄を手伝ってあげる必要もあります。お互いの負担にならないように排泄タイミングを決めておく方法もおすすめです。

たとえば

  • 朝起きた時
  • 食事の前
  • 寝る前

など、規則正しい生活をおくるポイントにもなります。自尊心を傷つけないためにも、おむつの使用は最終手段にしましょう。

更衣介助

寝たきりでも、汗をかきます。清潔を保つため、規則正しい生活リズムをつけるために定期的な更衣介助が必要です。

着替える動作は関節の運動にもなるため、寝たきりの方にとって重要になります。

前開きのパジャマや肌着は、寝たきりでも着替えやすいためおすすめです。

入浴介助

寝たきりの方を入浴させるのは非常に大変です。しかし清潔を保つために週に一度は洗髪を行う必要があります。寝たきりの状態で洗髪できる便利グッズも売っているので、活用するといいでしょう。

寝たきりの方を浴槽に入浴させる行為は、介助者への負担が大きいため、訪問サービスを利用する方法もあります。

在宅で行える方法は、清拭です。要介護者の体をお湯で湿らせたタオルで、やさしく拭いていきます。温かいタオルでの清拭は、血行促進の効果もあるため、こまめに行なってあげましょう。

寝たきり介護に必要な楽しめるものを用意する

寝たきりは、想像以上にストレスを感じるものです。先の見えない寝たきり生活に「毎日がつまらない」と悲観的になってしまう要介護者は多くいます。

そこで今回は寝たきりの方も楽しめるものを、厳選してご紹介します。

  • 一緒に歌を歌う
  • 映画鑑賞をおこなう
  • 本の読み聞かせ
  • メイクやネイルして散歩にでる
  • アロママッサージをしてあげる

寝たきりの方でも楽しめるものはたくさんあります。懐かしい歌や映画をいっしょに楽しむことで、寝たきりでつまらないと感じる毎日も、たのしくなるでしょう。

車椅子で外出可能な状態であれば、メイクやネイルをしてあげることでウキウキした気持になります。

暗い気持ちにならないような楽しみをみつけるのも、寝たきり介護を乗り越える方法です。

寝たきり介護に必要なサービスを申請する

寝たきりになってしまった方は意思疎通ができる状態で「要介護度4」意思疎通ができない状態だと「要介護度5」に認定されます。

要介護認定されるとさまざまな制度を受けられるようになるのです。とくに在宅介護を行っているかたは、制度を利用することで要介護者、介助者とともに精神的負担を軽減できます。

要介護認定の方が受けられる制度は以下のとおりです。

サービスの種類概要
福祉用具のレンタル、購入介護保険適用で自己負担額は1~3割に抑えられる。
訪問サービス訪問介護・訪問看護(夜間対応型や定期巡回型、随時対応型がある)訪問入浴介護・訪問リハビリテーション・訪問管理指導を在宅介護と併用する。
デイサービス(日常生活支援)・デイケア(リハビリテーション)在宅介護を行いながらデイサービスやデイケアなど目的に合わせた施設に通所する。
自治体の助成制度自治体ごとに要介護認定された方が対象の助成制度が設けられている場合がある。

寝たきり介護で必要なものを揃える場合、介護保険が適用されるものもたくさんあります。

レンタルするものや、購入するべきものを理解して準備をおこなうようにしましょう。

介護サービスを利用することで、介助者のストレスが減るだけでなく、要介護者の息抜きにもなります。

参照:厚生労働省

国や自治体のサービスを活用してストレスのない介護生活を

在宅で寝たきり介護を行う場合は、国や自治体が設けているサービスを併用するといいでしょう。

介護は休みがありません。要介護の状態は日を追うごとに悪くなっていくケースも多いものです。

この記事では「寝たきり介護に必要なもの」を紹介しました。

必要な介護用品だけでなく、介助する際のポイントや制度、寝たきりの方も楽しめるものまで「必要な知識」をお伝えしました。ぜひ介護生活のストレスを軽減する参考にしてください。

この記事を書いた人

ふくしこみゅ編集部
今後ますます需要が高まる「介護職」。すでに介護職の方にも、これから介護職になりたい方にも役立つ情報をたくさん発信しています。
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この記事を監修した人

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。

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