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若年性認知症の初期症状は?介護福祉士国家試験にも役立つ知識を徹底解説!

若年性認知症とは、65歳未満で発症する認知症のことをいいます。

近年では30代から50代でも発症するケースも増えています。

若年性認知症に若くして発症する人は初期症状を見逃す人がほとんどです。

「まさか自分がかかる訳がない」と思う人がほとんどで、初期症状のサインに気づく人が少ないのが現状です。

この記事では、若年性認知症の初期症状や介護福祉士国家試験にも出題される認知症の種類についても詳しく解説します。

ぜひ、参考にしてください。

目次

日本での認知症患者の現状

認知症患者 現状

日本での認知症患者数は増加傾向にあります。

厚生労働省の実態調査によると、18歳から64歳人口における人口10万人当たりの若年性認知症の数は約51人とされています。

若年性認知症を発症してしまうと、介護が必要になるだけでなく、家庭が経済的な面で苦しくなることも特徴です。

そのため、厚生労働省や若年性認知症コールセンターの設置など、さまざまな支援があります。

介護相談や経済支援の面からも、家族のケアが必要になる場合があります。

高齢者の認知症との症状の違い

認知症 若年性認知症 違い

若年性認知症は発症年齢が早いことが特徴で、平均の発症年齢は51歳です。

若年性認知症は働き盛りの年齢で発症するため、家庭の収入を支える人が発症したり、家族が介護をするために働く時間が減ったりし、収入が減ることもあります。

また、育児が終わっていない家庭だと、仕事や家事に加えて介護を担うことにもなるため負担が増えます。

介護疲れを起こしてしまうと、心のバランスが取れなくなり病気を発症するケースも多いので無理をしないことが大切です。

また配偶者が若年性認知症になると、親の介護をするよりも精神的に疲弊することもあるので周囲の方の注意も必要です。

参考)若年性認知症支援ガイドブック(厚生労働省)

若年性認知症の初期症状は?種類を解説

若年性認知症 初期症状

若年性認知症には種類があります。

初期症状は種類によって違いがあり、特徴もあります。

介護福祉士国家試験にも出題される可能性があるので覚えておくことが大切です。

以下の4つの若年性認知症の種類と初期症状を紹介します。

若年性アルツハイマー型認知症

若年性アルツハイマー型認知症は、物忘れや時間の時間・場所の間隔、片付けが下手になることが特徴です。

主婦の方だと料理のレパートリーが少なくなる、運転が苦手になるなど日常生活でも気になることが増えます。

本人にも自覚症状があり、自分に自信がなくなり感情のコントロールも難しくなることから、家族の寄り添いが必要になります。

血管性認知症

血管性認知症は、脳梗塞や脳出血に伴う認知症で、脳の障害を受けた部位で症状が異なることが特徴です。

理解力や計算能力の低下、歩行障害や運動まひなど日常生活にも支障が出ます。

感情面でもコントロールが難しくなり、うつ症状がでることもあります。

前頭側頭型認知症

前頭側頭型認知症は、失語、共感能力、感情移入が難しくなることが特徴です。

日常では食の好みにも変化が現れ、社会性も低下して非常識な行動をとることが目立ち始めます。

家族や友人など近しい人が違和感を感じやすいことも特徴の一つです。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は、幻覚症状や手足の震えなどが特徴です。

特に幻覚症状は日によって見えたり見えなかったりするので、初期症状は見逃したりすることがあります。

また感情のコントロールも難しくなり、軽度の物忘れも現れます。

夜に幻覚で奇声をあげることもあるので、

介護をしている家族は疲れが見えやすいことも特徴です。

認知症の中核症状

認知症 中核症状

認知症の初期症状は様々ですが、症状が進んでいくと、日常生活にも大きく影響が出ます。

以下のことは症状が進むと、できなくなっていくことです。

記憶障害

記憶障害は、記憶する能力が低下します。

何度も同じ話を繰り返したり、食事をしたことを忘れたりすることがあります。

短期的な記憶はごっそり記憶からなくなることが特徴です。

見当識障害

見当識障害は、日にちや自分のいる場所がわからなくなります。

慣れた道を歩いているのに、自分がどこにいるのかわからなくなり道に迷います。

季節の感覚もわからなくなり、夏に厚着をしたり、冬に薄着をしたりする事例も多いです。

遂行機能障害

遂行機能障害は、計画通りに物事を進められなくなります。

会社員などでは期日通りの仕事ができなくなったり、主婦だと料理をレシピ通りに進められなくなります。

若年性アルツハイマー型認知症と関わりが深い症状です。

失語障害

失語障害は、人物の名前や物の名称がわからなくなります。

どんな関係性の人かはわかるけど、名前が出なくなり「あの人」などの表現が増え始めます。

物なども「あれ」や「それ」などの表現が増えて、会話が困難になることも特徴です。

失行障害

失行障害は、身につけた動作の機能が低下していきます。

コンロの使い方や包丁の使い方がわからなくなったり、衣服の着脱も難しくなったりします。

衣服の着脱が難しく感じ始めると、着替えることも煩わしくなり何日も同じ服を着続けることも特徴です。

お風呂などの手順もわからなくなり、入浴も困難になります。

若年性認知症になった時の心理症状

若年性認知症 心理症状

若くして認知症になった方は、ショックを受ける方がほとんどです。

症状が進行していくと、不安や妄想、睡眠障害など日常生活にも大きく影響を及ぼします。

家族が同居している場合だと、暴言や拒絶、不潔行為など頭を悩ませることが増えます。

しかし、何よりも辛いのは、若年性認知症になった方は、変化していく自分を目の当たりにします。
そして家族が若年性認知症になった場合、症状が変わりゆく家族を見続けなくてはいけません。

昔はこれができたのに、今ではできなくなってしまった現実と向き合うことは本当に辛いことです。

認知症に向き合うことは怖いことですが、それでも病気を理解することは何よりも大切なことになります。

介護福祉士国家試験での若年性認知症の出題傾向

近年では若年性認知症の患者数が増えて、昨年の介護福祉士国家試験でも出題されました。

介護福祉士国家試験では、すべての科目で1問以上得点することが合格条件です。

科目には「認知症の理解」があるので、認知症に関する知識は絶対に覚えなければいけません。

認知症の問題は10問あり、出題内容は認知症の種類や症状などが多くありますが、今後は初期症状も出題される可能性があります。

何歳から何歳までが若年性認知症になるか、記事の中で紹介した認知症の初期症状から中核症状までは必ず覚えておくことが必要です。

若年性認知症の初期症状は介護福祉士国家試験に出題される可能性がある

若年性認知症 介護福祉士国家試験

若年性認知症の増加は年々増える傾向にあります。

メディアでの情報を通じて、認知症に詳しい方が増えて初期症状の段階で認知症とわかる家庭も増えました。

若年性認知症の方とその家族をサポートするために、介護士は必要とされています。

しかし高齢者の老化による認知症とは違い、進行スピードも速く、利用者さんが体力のある状態での介護は介護士側にも負担があります。

利用者さんを安全に介護するためには、まず認知症の初期症状から中核症状までを正しく理解しておくことで現場でも大いに役立てることが可能です。

今後は高齢認知症だけではなく若年性認知症の利用者さんの数も増えていくことから、介護福祉士国家試験での出題が増えることが考えられます。

若年性認知症は認知症だと思わない間に進行していくケースが多く早期治療が間に合わないこともあります。

誰もが認知症にかかる可能性があることを念頭に置き、病気に対する知識を深めることが大切です。

この記事を書いた人

ふくしこみゅ編集部
今後ますます需要が高まる「介護職」。すでに介護職の方にも、これから介護職になりたい方にも役立つ情報をたくさん発信しています。
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この記事を監修した人

医療と経済の架け橋である「医療経済学」を研究。テクノロジーとアイデアでヘルスケア関連の問題を解決すべく情報発信を行う。医療・介護サービスのDX化推進に向けたコンサルテーション事業に従事。

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