「介護士を目指すためのおすすめの資格を知りたい!」
「現在介護士だけど、取っておいたほうがいいおすすめの資格を知りたい!」
このようなお悩みはありませんか。
そのような方に向けて、介護サービスの内容別や定番のおすすめの資格を10個に絞ってご紹介します。
介護士定番のおすすめ資格5選!
介護士定番のおすすめの資格は5つあります。
介護職員初任者研修|初心者の介護士におすすめ!
介護職員初任者研修は、介護士の入門資格です。
介護士として働く上での基礎を、実技と講義で学びます。
具体的には、生活空間の整備、衣服の着脱のサポート、車いすなどへの移動と移乗のサポート、食事や排泄、入浴のサポートなどです。
メリット・デメリット
取得するメリットは、介護士として働ける職場が増えることです。
無資格の場合、専門的な知識やスキルが必要な介護はできないため、職場や職種が限られます。
取得することで生じるデメリットは特別ないでしょう。
強いて言うなら、スクールによって受講費用がかなり高くかかってしまうケースがあることです。
取得方法
また、介護士資格取得を目指せるスクールで講座を受け、最寄りの会場で実技を学び資格取得を目指す方法もあります。
介護職員実務者研修|介護福祉士を目指す方におすすめ!
介護職員実務者研修は、基礎的な介護ケアスキルだけでなく、医療的ケアの知識や技術も取得できる資格です。
無事に資格を取得すると、訪問介護事業所のサービス提供責任者として働けるようになります。
メリット・デメリット
取得するメリットは、
- 介護福祉士国家試験の受験が可能
- 喀痰吸引等研修の基本研修の免除
の2つがあります。
介護職員実務者研修は、介護福祉士国家試験の受験資格に該当します。
今後も介護士として働きキャリアアップを目指すなら取得しておきましょう。
また、医療的ケアを学ぶため、喀痰吸引等研修の基本研修を免除できます。
そのため、喀痰吸引等研修の修了がスムーズになるでしょう。
取得方法
取得するには、通学か通信で講座を受ける必要があります。
通常、カリキュラムは450時間となっており期間を要しますが、初任者研修を取得しておけば130時間分の受講が免除されます。
ケアマネージャー|キャリアアップしたい方におすすめ!
ケアマネージャーは、ケアプラン作成の方法などを学ぶ資格です。
資格が取得でき無事にケアマネージャーになると、ケアプラン作成や要介護・要支援の認定と調査、介護保険給付の管理などが主な仕事となります。
メリット・デメリット
資格を取得するメリットは
- キャリアアップによる年収アップが期待できる
- 制度や介護・医療ケアの知識に詳しくなる
- 資格手当が付く
があります。
ケアマネになることのメリットには、
- スケジュールを調整しやすい
- 利用者さんやそのご家族から直接感謝される
- 転職しやすい
といったものがあります。
デメリットもあり、
- 5年ごとの資格更新がいる
- 本来の業務以外の連絡や呼び出しがある
- コミュニケーションが苦手だとつらい
といったものがあります。
取得方法
資格の取得は介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。
誰でも受けられるわけではなく、
- 規定の国家資格を取得してから5年以上かつ900日以上実務経験を積む
- 生活相談員や生活支援相談員としえさん5年以上かつ900日以上実務経験を積む
という条件を満たした方のみが受験可能です。
重度訪問介護従業者研修修了者|重度障がいを持つ方を支援したい方におすすめ!
重度訪問介護従事者は、心身に重度な障がいがあり介護を要する方の介護をするのが仕事です。
よって、適切なケアのためのコミュニケーション方法や身体介助、医療的ケア、付き添いのルールなどの知識を資格取得を通して学べます。
メリット・デメリット
取得するメリットは以下の4つです。
- 専門知識や技術が身についてスキルアップできる
- 仕事の幅が広がる
- 就職後すぐに実務に入れる
- 家族の介護にも活かせる
資格に関わるデメリットはありませんが、働くことによるデメリットは以下のようなものがあります。
- 夜勤があり体調管理が大変
- 緊急対応を要するケースがある
- 高度なスキルが必要なため最初は不安を感じやすい
メリット、デメリットそれぞれが大きいので、目指すかどうかはよく検討したほうがいいでしょう。
取得方法
介護系や医療系の資格を取得していれば資格がなくても働けます。
完全未経験の場合は、重度訪問介護従業者研修を受けることで取得可能です。
認定介護福祉士|さらにスキルアップしたい介護福祉士におすすめ!
認定介護福祉士は介護福祉士のさらに上を目指せる資格ですが、民間資格です。
介護福祉士は介護現場のプロフェッショナルという役割ですが、認定介護福祉士は中核を担うリーダーとしての役割があります。
メリット・デメリット
取得するメリットは、
- 介護業界全体の提供するサービスのレベルアップを目指せる
- 年収アップを目指せる
- 転職に役立つ
などがあります。
取得するデメリットはありません。
取得方法
資格を取得するためには、認定介護福祉士養成研修を約600時間受講し修了しなければなりません。
ただし、介護福祉士として5年以上働いた人のみが受けられます。
認知症ケア関連のおすすめ資格3選!
認知症ケア関連のおすすめ資格を3つご紹介します。
認知症介護基礎研修|介護職未経験者は取得必須に!
認知症介護基礎研修は、認知症の利用者さんとの適切なコミュニケーション方法や、ケアの方法など基礎的な知識と技術を身につけられます。
介護や福祉、医療系の資格保有者は対象外ですが、無資格で身体介護を行う方は2024年4月から取得が義務となります。
メリット・デメリット
取得するメリットは、
- 難しい認知症ケアを理解できる
- 認知症という病気を理解できる
- 家族が発症した場合にも適切な介護ができる
といったことが挙げられます。
デメリットはありません。
取得方法
取得方法は、認知症介護基礎研修を受講し修了することです。
実務経験がなくても受けられます。
認知症ケア専門士|認知症ケアのプロになりたい方におすすめ!
認知症ケア専門士は、認知症の知識、専門的なケア、指導やアドバイスができるスキルを身につけられます。
メリット・デメリット
取得するメリットは、
- 介護や医療の施設と活躍できる場が多い
- ニーズが高まっている
- 家族のケアにも役立つ
- キャリアアップにつながる
- 転職が有利になる
といったことが挙げられます。
デメリットは、5年ごとに更新が必要なことです。
取得方法
取得するには、認定試験に合格する必要があります。
ただし条件があり、試験実施年の3月31日を含む過去10年間で認知症ケアに関わる仕事の実務経験を3年以上積んでいなくてはいけません。
認知症介助士|基礎知識や予防方法を学びたい方におすすめ!
認知症介助士は、認知症を患う方が社会の一員として日常生活を送れるようにサポートするのが仕事です。
よって、接し方や症状に合わせた適切な対応を学びます。
加えて、予防方法も学べるのが特徴です。
メリット・デメリット
メリットは、
- 正しく認知症を理解できる
- 介護以外の仕事に就いたとしてもスキルが役立つ
- ニーズが高く転職に有利
の3つがあります。
デメリットはありません。
取得方法
資格は、認知症介助セミナーを受け、試験に合格すると取得できます。
試験はセミナー後に行われます。
介護・福祉系でおすすめの国家資格2選!
介護・福祉系でおすすめの国家資格を2つご紹介します。
介護福祉士|介護士を極めたい方におすすめ!
介護福祉士の資格は、介護サービスの提供や利用者さんの家族へのアドバイス、介護士への指導やアドバイスを行う業務のための知識や技術を習得できます。
メリット・デメリット
取得するメリットは、
- 国家資格のためキャリアアップにつながる
- 年収アップにつながる
- より深い専門知識が身につく
- 介護サービスのスキルアップにつながる
- 転職が有利になる
といったものがあります。
デメリットはなくメリットが多いため、取得して損はありません。
取得方法
福祉系の大学や専門学校などで学ぶ、あるいは、現場で実務経験を積むなどして受験資格を満たし、国家試験を受けて合格することで取得できます。
受験できる条件は以下の4つです。
- 養成施設ルート
- 福祉系高校ルート
- 実務経験ルート
- EPAルート
社会福祉士|誰もが幸せに生きられるように支援したい方におすすめ!
社会福祉士の資格は、高齢者や障がい者、児童・家庭分野といった福祉系の分野に加え、教育分野や医療、公的機関など幅広い分野の知識を身につけられます。
メリット・デメリット
資格の取得や社会福祉士になるメリットは、
- 誰もが幸せな社会づくりに貢献できる
- 安定した職に就ける
- 幅広い分野の専門家になれる
といったものがあります。
ただデメリットもあり、
- 勉強が大変
- 問題の内容によってはメンタルに負担がかかる
- 労働が長くなりやすい
といったことが挙げられます。
取得方法
受験資格を満たした状態で国家試験を受験し、合格すると資格を取得できます。
受験資格を得る方法は12個あるため、代表的なものをいくつか紹介します。
- 年齢制限内であること
- 福祉系の大学や短大、養成施設のいずれかを修了すること
- 日本国籍取得者であること
介護士におすすめの資格は10個!取得してキャリアアップを目指そう
今回紹介した介護士におすすめの資格は以下のとおりです。
- 介護職員初任者研修
- 介護職員実務者研修
- ケアマネージャー
- 重度訪問介護従業者研修修了者
- 認定介護福祉士
- 認知症介護基礎研修
- 認知症ケア専門士
- 認知症介助士
- 介護福祉士
- 社会福祉士
さらに専門的な資格は、上記の資格を取得しなければ試験を受けられないものもあるからです。
自分はどのようなキャリアを作っていきたいか考えながら、資格を選びましょう。